2018年4月21日掲載
修了書授与の直前まで質疑が飛び交い、最後まで白熱したコースとなる
EPSDC研修会、「イエテボリ診断学ベーシックコース」開催

半年間に及ぶイエテボリ診断学ベーシックコースの最終回となる今回、21日は過去5回の総まとめとしてdecision making processの重要性を再確認する講義を行った後、修了のための最終試験を行った。
22日は特別講師として豊福 明氏(医歯大大学院歯学総合研究科歯学心身医学分野教授)を招き、「歯科領域の不定愁訴をどう診るか?」と題した講演が行われた。豊福氏は心因性と思われる症状を訴える患者への対応や、どこまでの問題を歯科で対応し、どこからは精神科や外部機関を頼るべきかなどについて解説を行い、今後の歯科医療では心理的・社会的背景やメンタル面を含めた患者全体を評価し、その患者に最適な歯科治療計画を立てることが重要であるとした。
午後からは宮下氏による最終講義として、歯周病変について、プロービング時に誤差が生じる原因やX線写真とプロービングデプスから見る歯周病変の診断法などの解説がなされた。
講義後は受講者全員へ修了証が授与されたが、修了書授与の直前まで質疑が飛び交い、最後まで白熱したコースとなった。
本研修会では、スカンジナビアの歯科医療を包括的に修得するためのステージ別コース(Stage 1~5)を開設している。