Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2019年6月15日

第40回日本歯内療法学会学術大会開催

「超高齢社会での歯内療法の役割」をメインテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる6月15日(土)、16日(日)の両日、タワーホール船堀(東京都)において、第40回日本歯内療法学会学術大会(横瀬敏志大会長:明海大教授)が約600名の参加者を得て盛大に開催された。今大会のメインテーマは「超高齢社会での歯内療法の役割」。

 今大会では、一般口演、ランチョンセミナー、第17回日韓合同歯内療法学会学術大会併催企画のKAE招待講演、エンド領域の世界的な大御所Prof. Martin Trope(米国・ペンシルバニア大)を招聘して、歯髄の再生について講演された海外招待講演、メインテーマに則って、摂食嚥下リハビリテーションの立場から「リハビリテーションの理念を応用した要介護高齢者に対する歯科保存治療の考察」(植田耕一郎氏、日大教授)、1,000本もの病理組織標本や長期症例から得られた知見をもとにエンド・ペリオ治療を考察した「エンド・ペリオ治療に於ける臨床概念とその病理組織学的考察」(下川公一氏、福岡県開業)の特別講演2題、倫理講習会、本学会の恒例の催しで、多くの参加者が連なるテーブルクリニック、デンツプライシロナ賞受賞講演、2017年Nature誌の表紙を飾った口腔細菌の写真が提示されてセンセーショナルな幕開けから、微生物間相互作用について語られた教育講演(今井健一氏、日大教授)、ポスター発表、企業展示などが行われた。

 特に、「Journal of Dental Traumatology」の編集長を務めた経験のあるProf. Martin Tropeは「The Expanding Role of Vital Pulp Therapy:Pulp Capping,Pulpotomy,Revitalization,of Previously Necrotic Pulp」と題した海外招待講演を披露。大御所らしく多くのケース、文献からrevascuralizationやrevitalizatinをはじめ、歯髄の再生について言及し、スキャホールド(足場)=血餅の保持が重要なポイントであることを強調した。