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2019年9月15日

阪大歯学部同窓会、第519回臨床談話会を開催

広大・柿本教授の臨床に直結する「画像診断」の講演に会場は熱気

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 さる9月15日(日)、大阪大学歯学部記念会館(大阪府)において、大阪大学歯学部同窓会(谷口 学会長)による第519回臨床談話会が「見えない部分を補うエックス線画像―その画像、臨床に生かせていますか―」をテーマに開催された。

 講師には柿本直也氏(広大大学院医系科学研究科歯科放射線学教授)を招聘。柿本氏は3時間にわたって、(1)歯科用画像診断装置の進化とその活用、(2)歯科領域の被曝、(3)GPに必要な画像診断と落とし穴――の3つについて、画像診断の基礎から臨床での注意点まで多くの症例を供覧しながら詳説した。

 特に、歯科における画像診断では、近年のデジタル化、歯科用コーンビームCTの普及といった潮流のなかで、導入された新しい画像診断機器を医療に活用するには、その装置の特性の理解と診断能を知る必要があり、従来のアナログからデジタルによってより多くなった画像情報をうまくキャッチアップすることが重要とした。また、画像診断検査にともなう放射線被曝の問題についても言及し、必要最小限の被曝で患者さんに還元できる診断検査を行うことが不可欠とした。

 講演の後半では、一般歯科診療で遭遇する歯および歯周組織病変などに関する難しい症例を提示しながらの画像診断の解説に、聴衆は固唾をのんで聞き入っていた。