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2019年10月25日

(一社)日本私立歯科大学協会、第10回歯科プレスセミナーを開催

講師にイグノーベル賞を受賞した渡部 茂教授を招聘

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 さる10月25日(金)、アルカディア市ヶ谷(東京都)において、「~急発展を遂げる、歯科医療が見据える国民健康の最前線~第10回歯科プレスセミナー」(一般社団法人日本私立歯科大学協会主催、三浦廣行会長)が開催された。本セミナーは、マスメディアを対象に今後の歯科が担う役割の大きさや魅力について講演を行い、情報を広く国民に伝えることを目的として2010年より開催されてきた。第10回目を迎える今回は、本年9月にイグノーベル賞を受賞した渡部 茂氏(明海大保健医療学部教授)が講師として招聘された。

 会場では、三浦廣行会長(岩手医科大副学長・歯学部長)による開会の挨拶の後、羽村 章専務理事(日歯大生命歯学部教授)より私立歯科大学・歯学部の概要ならびに活動が紹介された。

 引き続き、渡部氏が「口や歯の健康を守る唾液の科学」と題して登壇し、まずアイスブレイクとして今回のイグノーベル賞について披露。自身が25年前に発表した研究「5歳児が1日に分泌する唾液量の測定」の中で、大人が被験者である5歳の子どもにお願いして研究材料の唾液を採取している姿の滑稽さが選考委員らの目に留まって今回の受賞につながったことなど、授賞式や当時の実験の様子を紹介して会場を沸かせた。その後、口腔内の唾液クリアランスの働きや咀嚼と唾液の関係性など、自身の研究内容を供覧しながら歯や口の健康維持に大きな役割を果たしている唾液の重要性についてわかりやすく解説し、メディア関係者の注目を集めた。

 なお、「新聞クイント」12月号にて渡部氏のインタビュー記事を掲載予定。