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2019年11月20日

第78回日本矯正歯科学会学術大会開催

「矯正歯科治療~どこから来て、どこへ行くのか」をテーマに

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 さる11月20日(水)から11月22日(金)までの3日間、長崎ブリックホール、長崎新聞文化ホール、長崎県歯科医師会館、長崎県総合福祉センター(すべて長崎)において、第78回日本矯正歯科学会学術大会(吉田教明大会長、森山啓司理事長)が、「矯正歯科治療~どこから来て、どこへ行くのか」をテーマに3,990名の参加者を集め盛大に開催された。

 1日目は生涯研修セミナー、指導者講習会、サテライトセミナーが開催された。なかでも生涯研修セミナーにおいては、矯正歯科治療における顎口腔機能と評価と題して、友成 博氏(鶴見大教授)と坂上 馨氏(新潟大)が、特に混合歯列期の不正咬合と咀嚼機能の関連、顎変形症と顎口腔機能の関連などについて、研究結果を交えながら示唆に富んだ講演を行った。

 2日目は、臨床セミナー、スタッフ&ドクターセミナー、特別講演、シンポジウム1、教育講演などが行われ、非常に多くの聴講者が参集した。なかでも「歯科矯正用アンカースクリューを用いた矯正治療を再考し、今後を展望する」と題したシンポジウム1では、西井 康氏(東歯大教授)、大谷淳二氏(愛媛県開業)、本吉 満氏(日大歯学部教授)が登壇し、アンカースクリューを用いる時期、埋入する位置、脱落率の問題とそれを回避するための方策などについて活発な講演と議論が展開され、満席に埋まった聴講者を魅了した。

 3日目はシンポジウム2、JOSフォーラム、臨床セミナー2などが行われた。なかでも「過去の難症例・再治療症例から学ぶ未来への戦略的診断・治療」と題した臨床セミナー2においては、米澤大地氏、嘉ノ海龍三氏(ともに兵庫県開業)、菅原準二氏(宮城県開業)が登壇。難症例における、補綴治療と矯正治療の関連性と治療ゴールの設定、早期治療における難症例とその問題点、再治療が必要だったケースの治療のポイントと、経過観察など、示唆に富んだ講演と議論が展開され、盛会となった本学術大会を締めくくった。

 なお、次回は2020年10月4日(日)から7日(水)までの4日間、パシフィコ横浜(神奈川県)において、第9回国際矯正歯科会議世界大会が開催される予定である。