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2019年11月30日

第23回公益社団法人日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会開催

「リスクからの解放:2019インプラントの旅」をテーマに

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 さる11月30日(土)、12月1日(日)の両日、つくば国際会議場(茨城県)において、第23回公益社団法人日本顎顔面インプラント学会総会・学術大会(18th Annual Meeting of PPIS〔Pan Pacific Implant Society〕併催)(松尾 朗大会長、嶋田 淳理事長)が開催された。

 「リスクからの解放:2019インプラントの旅」をテーマとして行われた本大会では、シンポジウム、国際招待講演、教育講演、一般口演、ポスター発表、市民公開講座などの多彩なプログラムが組まれた。

 シンポジウム1は、テーマに則りインプラント治療のリスクを低減すべく「インプラント治療の医療安全教育」として行われた。まず、稲垣幸司氏(愛院大)はインプラント治療を成功に導くための禁煙について解説。次に、幸塚裕也氏(昭和大)は歯科麻酔学の立場から、静脈内鎮静法下において起こり得る上気道閉塞と呼吸評価法について語った。佐野次夫氏(東京西徳洲会病院)は、病院全体で取り組んだJCI(Joint Commission International)に基づく医療安全認証取得の実際について述べた。最後に渡辺正人氏(東京医科大)は遺体を用いたインプラント埋入トレーニングの有用性について評価した。

 国際招待講演ではAllen Cheng氏(米国・オレゴン健康科学大)が招聘され、頭頚部腫瘍手術後のコンピュータを用いた3Dプランニングなどについて語った。

 シンポジウム2は「Digital Dentistry:現状と将来への期待」として行われた。高野正行氏(東歯大)は、顔面再建へ口腔内スキャナーの応用などについて語った。木津康博氏(神奈川県開業)はCT撮影から始まるコンピュータガイデッドサージェリーの一連の流れとその有用性について述べた。板宮朋基氏(愛知工科大)は手術支援にスマートグラス(眼鏡型コンピューター)を用いた際の利点や体感、そして今後の展望について解説した。

 なお、次回の第24回総会・学術大会は、きたる2020年12月5日(土)、6日(日)の両日、アトリオン秋田総合生活文化会館(秋田県)において、福田雅幸大会長のもと開催予定である。