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2020年1月23日

フィリップ・ヴァン・スティーンバーグ氏初来日講演「ClassII症例に対する統合的アプローチ」開催

“インシグニア™”薬事取得記念講演として

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 さる1月23日(木)、品川プリンスホテル(東京都)において、“インシグニア™”薬事取得記念講演「ClassII症例に対する統合的アプローチ」(カボデンタルシステムズ株式会社主催)が開催された。“インシグニア”は、同社の歯科矯正用治療支援プログラムである。

 講師はフィリップ・ヴァン・スティーンバーグ氏(ベルギー開業)。ベルギーのブリュッセル自由大学で矯正専門医として教鞭を執ったのち開業、インターディシプリナリー矯正歯科治療に取り組んでいる。Class II症例に対するデイモン®システムおよびデジタル矯正(インシグニア)の手法を用いた統合的治療や顎外科手術症例で著名で、ヨーロッパを中心に世界中でその有効性についての講演を行っている。なお氏の来日は初めてのこと。

 まず氏は、矯正歯科治療を行うと決まったら、何をすべきか、どんなデバイスを用いるべきかという手法と器具の選択がもっとも治療の鍵を握るとした。そしてみずからの臨床においてとった具体的な方法、矯正歯科治療におけるデジタルアプローチ、OSAリスクと改善の可能性、CBCTの使用などについて、多くの文献とともに解説した。

 そしてみずからの目指す治療においては、デイモンシステムとインシグニアを併用すると、かなりの優位性をもって改善や患者の満足度が得られることを強調した。またデジタル技術の歯科臨床における活用は、治療の流れを効率化し、患者それぞれの個性を生かした治療ができるため、患者にも歯科医療側にもメリットがあると述べた。最後に氏は歯科治療の新時代について、「われわれも、新しい情報や技術をどんどんと取り入れ、このデジタル時代を楽しむことだ」と締めくくった。
 本講演の詳報は、「デンタルアドクロニクル 2020」にて掲載予定。