2020年4月25日掲載
YouTubeで三橋会長による講演動画を公開
日本顕微鏡歯科学会、2020年第1回JAMD Webセミナーを開催

まず、会長の三橋氏(東京都開業)により、今回のWebセミナーに関する趣旨説明の後、第17回学術大会の大会長を務める和田氏(九大教授)、JAMD前会長の辻本恭久氏(日大松戸教授)、JAMD理事の澤田則宏氏(東京都開業)がそれぞれ挨拶を行った。その後、三橋氏による「Microscopeを用いた感染予防対策への取り組み」と題した講演が行われた。
三橋氏は冒頭、「今回の私の講演は、科学的根拠も裏付けもない単なる思いつきの内容であるが、非常事態だからということを前提に聞いてほしい」と述べたうえで、まず新型コロナウイルスに関連し、ウイルスの主な感染経路には接触感染、空気感染、飛沫感染などがあり、歯科診療は感染リスクが高いことを示した。また、「“ソーシャル・ディスタンス”という言葉を聞かない日はないが、歯科治療は直接患者さんの口腔内に対して施術するのが基本であることから、“ソーシャル・ディスタンス”を確保するはそもそも無理である」としたうえで、それでもラバーダム防湿を行うことで飛沫感染リスクを下げられることや、JAMD会員は全国平均に比べてラバーダム使用率が高いことなどを伝えた。
また氏は、JAMD会員である内田宜孝氏(神奈川県開業)がマイクロスコープの対物レンズにビニールをつけて飛沫感染を防ぐ方法を紹介しているのを見て感動したことを紹介。それを機に「マイクロスコープは新型コロナウイルスと戦う武器になる!」と考え直した氏が、一般的に自宅で散髪する際に使用するヘアドレッサーやポリ袋などを用い、試行錯誤をしながらマイクロスコープにドレープをかけて飛沫感染を防ぐ工夫について、その一部始終を詳しく解説した。
最後に、多くのJAMD会員から「皆でこの困難を乗り越えよう!」という熱いメッセージが流され、本Webセミナーは終了した。なお、今回のWebセミナーの動画は、YouTubeサイトにて現在閲覧可能である。興味のある方はhttps://youtu.be/tpz1c0QaWrgを参照されたい。