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2020年6月27日

第40回日本歯科薬物療法学会学術大会、Web形式で開催

「歯科薬物療法の新しい展開」をメインテーマに

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 さる6月27日(土)より、第40回日本歯科薬物療法学会学術大会(中川洋一大会長、金子明寛理事長)が、「歯科薬物療法の新しい展開」をメインテーマに開催されている。本会は当初、6月27日(土)・28日(日)の2日間にわたって鶴見大学会館(神奈川県)で開催される予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため現地開催は中止し、インターネット学術大会としての開催の運びとなった。

 特別講演では、「歯周組織再生剤リグロス®が変える歯科再生医療の未来」と題して村上伸也氏(阪大大学院歯学研究科歯周病分子病態学教授)が解説している。歯周組織再生を誘導する薬剤として世界初めて承認されたFGF-2(リグロス®)について、他の再生療法との違いや、有効性、安全性、特徴などを基礎研究や動物実験、臨床試験の結果を交えながら紹介。またFGF-2の将来展望として現在研究が進められている骨補填剤との併用やインプラント治療への応用の可能性についても述べている。なお、『FGF-2と歯周組織再生療法』(村上伸也・監著)が8月10日に小社より発売予定。

 その他、歯科薬物療法に関係するものとしてBurning Mouth Syndromeや味覚異常、口腔カンジダ症、漢方薬、医薬品安全管理など多岐にわたるテーマでワークショップやシンポジウム、講演などが行われている。また、多くの学会で分類や治療指針が検討されているものの統一した見解が得られていない口腔乾燥症について、現在、日本口腔内科学会、日本老年歯科医学会、日本口腔ケア学会、日本歯科薬物療法学会で新分類が検討中であり、現状案を土井田 誠氏(杉田玄白記念公立小浜病院 歯科口腔外科)が報告している。

 なお本会は、7月26日(日)までWebサイトで参加・視聴ができる。