2020年7月2日掲載
柴原清隆氏が「COVID-19で見えてきた今後の歯科医療の対策と展望」と題して講演
白水貿易社、ウェブセミナーを開催

講演では、「COVID-19によるパラダイムシフト」「医療経済はどうなるのか?」「医院経営はどうする?」「感染防御はどうすれば?」「当院での臨床例」の各パートに分けて解説がなされた。日本では、ほとんどの歯科医院が保険診療をメインにしていることから、保険診療の精度を上げることや、効率化ならびに低侵襲化が大切であることを強調。そのための1つとしてマイクロスコープの必要性を挙げた。また、マイクロスコープを活用した臨床の取り組みの例としてインプラント症例を中心に解説した。
感染防御の取り組みとしては、高レベルのPPE(personal protected equipment)の継続は開業歯科医院では実質不可能であるとし、必要最小限の投資で最大限の感染防御ができるよう持続可能な対策を講じるべきと述べ、自院の取り組みを紹介した。最後に、COVID-19後の歯科医療を良くするためのポイントとして、「ひとりで総合歯科医療へのシフト」「最小投資で最大効果の感染対策」「マイクロスコープで診療の効率化」「業務のIT化を加速」「コロナはチャンス」「何が起きても動じない心構え」などを掲げ、今後は歯科医院も新しい生活様式に対応していくことが重要であるとまとめた。