Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2020年10月1日

Doctorbook academyクリニカルカンファレンス開催

松井徳雄氏が根面被覆術をテーマに講演

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる10月1日(木)、Doctorbook academy(歯科界のオピニオンリーダーの知見を共有するオンラインプラットフォーム)において、松井徳雄氏(東京都開業)を講師に迎え、「安全・安心・確実な根面被覆術」をテーマにクリニカルカンファレンスが開催された。

 本講演の冒頭で松井氏は、「臨床において歯肉退縮がみられるケースが多くあるが、そもそもなぜ歯肉退縮が起きるのか?」と問題提起。その原因として、付着歯肉の不足、口腔前庭の狭小、小帯の高位付着、歯の位置異常といった解剖学的要因のほか、個体差による歯肉の厚みの違いなどを挙げた。

 歯肉退縮へのアプローチにはいくつか方法があるが、結合組織移植を用いた根面被覆術が有用であるとしたうえで、まずは適応症を見極めることの重要性を強調。歯肉退縮の分類として以前から使用されているMillerの分類、最近ではCairoの分類などを用いて根面被覆の難易度を評価することが大切であると述べた。

 また、根面被覆術における各術式の特徴について、写真やイラストを多用しながら紹介。長期症例も提示しながら、各治療ステップでのポイントを詳しく解説した。氏は最後に、「2021年のはじめに、クインテッセンス出版より根面被覆術をテーマにした書籍を刊行するので、ぜひ参考にしていただきたい」と視聴者に伝え、講演を締めくくった。