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2020年10月31日

第4回ZERO-ICHI zoomセミナーが開催

「今、矯正を再考する」をテーマに

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 さる10月31日(土)、第4回ZERO-ICHI Zoomセミナーが、石川創一氏(東京都開業)、中嶋 亮氏(東京都勤務)を特別講師に迎え「今、矯正を再考する」をテーマに開催された。ZERO-ICHIとは、今回の講演者でもある白鳥裕一氏(埼玉県開業)が主催する勉強会であり、次世代の歯科医師のために0(ZERO)から1(ICHI)を創造し、ともに学ぶことを目的に行われているもの。

 はじめに、白鳥氏が「一般歯科臨床における矯正治療の有用性」と題して講演した。白鳥氏はまず、矯正治療は歯科治療のなかで特別な存在ではなく、治療計画立案の際に「この歯を動かせたら」という発想をもつことで、治療の幅が大きく広がるものだと述べたうえで、一般歯科治療とあわせて、1つの治療の選択肢として矯正治療を行ってほしいと話した。

 次に、石川氏が「小児期における矯正的アプローチの有用性」と題して講演した。石川氏は、自身の理念として、口の中をはじめとする全身の健康を一生涯維持・増進していく手伝いをすること、すなわち予防中心の歯科医療への取り組みを行うことだと述べた。その後、小児期における矯正治療の分類として、(1)乳歯列期、(2)混合歯列期前期~中期、(3)混合歯列期後期、(4)永久歯列期の4つを挙げ、それぞれに対する治療について症例を提示しながら解説した。

 最後に、中嶋氏が「成人矯正の問題点と対応―スピード・デジタル矯正―」と題して講演した。中嶋氏は、コルチコトミーを併用した矯正治療およびSureSmileを用いたデジタル矯正治療について、エビデンスや症例を交えながら解説した。

 本会は約150名が視聴しており、パネルディスカッションでは視聴者からも多くの質問が寄せられ、会は20分延長となるほど盛況となった。