さる11月29日（日）、インビザライン・ジャパン株式会社研修センター（神奈川県）において、JAID（Japanese Academy for International Dentistry）インビザラインセミナー「矯正やってますか？ 日常臨床に矯正『インビザライン』を！」が開催された。本セミナーは新型コロナウイルス感染症の影響により対面式とオンライン配信のハイブリッドセミナーでの開催となり、約100名が参加した。

　長尾龍典氏（京都府開業）が講師を務め、マウスピース状の装置を口腔内に装着することで矯正を行うアライナー矯正歯科治療のさまざまな疑問に答える形でセミナーは行われた。最初はワイヤー矯正とアライナー矯正の異なる矯正のメカニズムを詳説し、アライナー矯正のメリットとデメリットについてまとめた。アライナー矯正において動く歯と動かしにくい歯をしっかりと把握し、治療計画を立てることの重要性を強調した。さらに、アライナー矯正中のホワイトニングの有効性や注意点についても解説した。

　また、アライナー矯正を臨床に取り入れることで、小児、一般、インプラント治療のそれぞれが大きく変化し、歯科医師のみならず歯科衛生士も見るべき臨床上のポイントについても補足された。

　アライナー矯正によるテクニック面のみならず、包括的な口腔内に対するアプローチを中心に顎関節や咬合、う蝕、そして患者対応などについても語られた充実したセミナーであった。