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2021年2月25日

日歯、定例会見をWEBにて開催

柳川副会長、東日本大震災から10年についてコメント

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 さる2月25日(木)、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見がWEBにて開催された。

 堀会長はまず、同月に逝去された山崎一男氏(東京都歯科医師会会長)の哀悼の意を表した。そして、日歯会長予備選挙に言及し、今回当選を果たした氏は、「過去を上回る96%強という投票率に関して医療政策に対する意識の高さを示していただいた」と述べ、今後の会務運営に職員一丸となって対応していく姿勢を示した。
 
 また新型コロナウイルス感染拡大については、患者の受診抑制も影響も含め依然として非常に厳しい状況が続いている認識を示す一方で、明るい話題として昨年日歯が策定した「2040年を見据えた歯科ビジョン」を挙げた。新型コロナウイルス感染症対応として、ビジョンに示した課題の取り組みを加速させる側面があることを指摘し、また日常生活における感染防止という視点で口腔健康管理の有効性の検証、今後20年に向かって高齢者の孤立が増えるなどの問題を含め、歯科におけるオンライン診療がどのようにあるべきかなど、将来に向けた議論についても提言されているとした。

 次に柳川忠廣副会長より、東日本大震災から10年が経過することへの所感が述べられた。まず被災地の先生方に復旧・復興に対する感謝の意を表し、その後の災害対応の具体的な取り組みとして、災害歯科保健医療連絡協議会の設置や人材養成の研修を厚生労働省の事業として実施してきたことが語られた。加えて身元確認の有用性についてもふれ、29歯学部・歯科大学において法医学、法歯科医学教室の講座が増えたことなど、日歯が法歯学分野の必要性についてこれまで発言してきた成果が出ていると強調。今後も災害における経験を風化させることがないように、都道府県歯科医師会と連携して尽力していくとまとめた。