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2021年7月12日

DENTAL WIDGET、Webセミナーを開催

「IODやIARPDを日常臨床に取り入れよう」をテーマに黒嶋伸一郎氏が講演

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 さる7月12日(月)、Webセミナー「IODやIARPDを日常臨床に取り入れよう」(DENTAL WIDGET主催)が開催され、黒嶋伸一郎氏(長崎大)が講演した。

 日本の高齢化が急速に進み、今後の日常臨床において高齢患者への対応が増え続けることは想像に難くない。そのため本講演では、少ないインプラント埋入数で効果な治療が可能なインプラント支持型可撤性補綴装置である、総義歯のIOD(implant overdenture)と部分床義歯のIARPD(implant-assisted removable partial denture)について、現在までに明らかになっている科学的情報をもとに解説がなされた。

 講演は大きく4つに分けて、「IODの理論・世界的動向とその実際」「IARPDの理論・世界的動向とその実際」「薬剤関連顎骨壊死について」「メインテナンスと合併症」のテーマで進められた。各テーマに対して臨床上生じうる疑問が立てられ、それぞれの疑問に対する現時点で明らかになっている情報が示された。

 1つ目のテーマである「IODの理論・世界的動向とその実際」についての臨床的疑問は以下のようなものであった。

・適切なインプラント本数は何本か
・適切なインプラント配置と荷重条件は
・インプラントは連結か非連結か
・適切なアタッチメントは何がよいか
・IODの予後はどの程度か

 それぞれの疑問に対し、多様な文献の提示と、ときに具体的な症例の供覧も交えながら要点を押さえた解説が行われた。

 講演後の質疑応答は、予定時間を超えるほどの質問が寄せられ、オンラインの画面越しにも参加者の関心の高さが感じられるWebセミナーであった。