Quint Dental Gate 歯科のコミュニケーションサイト

文字サイズ
標準
特大

トピックス


2022年4月23日

(一社)日本デジタル歯科学会、第13回学術大会を開催

「創ろう、究めようデジタル新時代 デジタルワークフロー、AI、デジタル診断の最前線」をテーマに

ログインされますと、関連書籍が表示されます。
会員でない方はこちら
(※関連書籍がないトピックスは表示されません)

 さる4月23日(土)、24日(日)の両日、タワーホール船堀(東京都)およびWeb配信によるハイブリッド形式にて、一般社団法人日本デジタル歯科学会第13回学術大会(金田 隆大会長、末瀬一彦理事長)が開催された。

 本会は「創ろう、究めようデジタル新時代 デジタルワークフロー、AI、デジタル診断の最前線」をテーマに、金田氏(日大松戸)の大会長講演から始まり、企画講演2題、シンポジウム8題、特別講演、特別セミナー、ランチョンセミナー、企業講演、一般口演、ポスター発表、機器展示、企業講演など、多くの企画が披露された。

 1日目の企画講演1「歯科医療の近未来―データベース基盤型歯科医療とレジストリーの構築―」では、大久保力廣氏(鶴見大)と木本克彦氏(神歯大)を座長とし、馬場一美氏(昭和大)が登壇した。馬場氏はデジタル・デンティストリーの3つのイノベーションとして、CAD/CAM、モノリシックマテリアルズ、IOSを挙げ、これらによりモデルフリー・フルデジタル・ワークフローが可能になり、コスト削減や治療結果の向上などに寄与していると解説した。一方、デジタルデータが各診療施設に分散しており、データベースの集約が進んでいないことを課題として挙げ、今後、歯科医療体系をさらに合理化し、さまざまな疾患の研究を進めるために、国家規模での患者レジストリー構築の必要性があると述べた。

 2日目の企画講演2「米国のデジタル頭頸部画像診断最前線」では、金田氏を座長とし、酒井 修氏(医師、ボストン大医学部)が登壇。放射線診断における人工知能の現状や頭頚部がんの予後推測の変遷、そしてCOVID-19の影響下における神経放射線科診療および教育活動の概況について示した。

 また、シンポジウム4「デジタル歯科技工の最前線:アナログからデジタルヘ、デジタル化で歯科技工はどのように変わっているか」では、木村健二氏(歯科技工士、協和デンタルラボラトリー)と草間幸夫氏(東京都開業)を座長とし、中村修啓氏(歯科技工士、NOVA DENTAL LABORATORY)が「デジタルデンチャーの現状」、中島清史氏(歯科技工士、KNデンタルラボラトリー)が「IOSを活用したCAD/CAMデンチャー&ボーンアンカーブリッジ」と題して登壇。それぞれ最新の3Dプリント技術や材料を駆使したコピーデンチャーやボーンアンカードブリッジなどを多数提示し、クラウン・ブリッジからデンチャーへと領域を広げつつあるCAD/CAMの最新事情を詳説した。