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2022年4月27日

日歯、代議員との意見交換会を開催

第197回臨時代議員会に向けた議論の場が設けられる

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 さる4月27日(水)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による「代議員との意見交換会(以下、本会)」が開催された。本会は、新型コロナウイルスの感染拡大で十分な議論ができていないことから、代議員会とは別の議論の場を設けるべく開催されたもの。

 柳川忠廣副会長による開会の辞の後、堀会長は挨拶の中で2月から歯科医師による3回目のワクチン接種が本格的に開始され、ワクチン接種実績が再度伸びていることについて、「これからもワクチン接種の要請があった際には対応できる体制を維持していきたい」と述べた。また、金銀パラジウム合金の高騰にふれ、政府関係者に安定供給の確保を要望したことを報告。あわせて令和4年度診療報酬改定について言及し、より直近の公定価格を反映させる制度に改められ、医療機関の不安材料の解消につながると本改定を評価した。また、価格の高騰は国民の負担につながることからも、引き続き代替材料の開発を推し進める姿勢が示された。

 引き続き、阿部義和氏(代議員会議長)と村山利之氏(同副議長)より挨拶が行われ、阿部氏は、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で満足な議論を行うことができなかった歯がゆい思いを口にし、本会が6月に開催予定の定時代議員会の議論の礎になることを期待した。村山氏からは、本会開催に尽力した日歯執行部に対する感謝の言葉が述べられた。

 次に、第197回臨時代議員会での事前質問として、(1)電子カルテと電子認証、(2)オンライン資格確認の導入促進について、(3)歯科技工士業務の法改正を伴う早急な制度改革を望む、(4)「統一健診票」について――以上4つの題目について、柳川副会長、宇佐美伸治常務理事、三代知史常務理事、山本秀樹常務理事よりそれぞれ回答および事前質問に対する質疑がなされた。

 その後、各担当者から保険医療、地域保健、情報管理など多岐にわたる報告が行われた。なかでも柳川副会長より、資料をもとに「2040年を見据えた歯科ビジョン フォローアップ会議の開催について」の説明がなされた。本会議は、「2040年を見据えた歯科ビジョン」の「ビジョンの5つの柱」の実現に向け、具体的な戦略を取りまとめた項目について、一定の課題が整理されたものや検証が必要と判断した6つの項目に対し、報告や議論を目的に開催されるとのこと。

 最後は、佐藤 保副会長より閉会の辞が述べられ、本会は締めくくられた。