2023年1月22日掲載

歯科衛生士の役割について熱く語り合う一日に

第5回歯科衛生士スタディグループ奥山会、ハイブリッド形式にて開催

第5回歯科衛生士スタディグループ奥山会、ハイブリッド形式にて開催
 さる1月22日(日)、第5回歯科衛生士スタディグループ奥山会(奥山洋実主宰)が、連合会館(東京都)とWeb配信のハイブリッド形式にて「口腔の健康を守れる歯科衛生士になろう!」をテーマに開催され、約220名が参加した。

 最初に、西川弘一氏(株式会社ケイズクリーン代表取締役)が「歯科業界歴25年 歯科専門のお掃除屋さんから見たこれからの歯科業界」と題し、歯科医療者ではない一般人の視点から見た歯科業界の現状について講演。自身で行ったアンケートの結果をふまえて、「自分が歯周病であることを知らないまま、定期的にメインテナンスに通っている患者さんが多いのではないか」などと問題提起した。

 次に、吉武 秀氏(神奈川県勤務)が「大切なパートナーとしてともに歩む道~歯科衛生士が長期症例を持つ価値と歯科医師の覚悟と責任」と題し登壇。氏は、長期で患者さんを診ていくことが歯科衛生士としてのプロフェッショナルの証であると強調したうえで、そのためにまずは歯科医師が責任をもち、歯科衛生士が働き続けたいと思える環境をつくることが重要だと述べた。また、自身の症例や自院で行っている取り組み、奥山氏による院内研修によって見られた変化なども披露した。

 その後、奥山会に所属する歯科衛生士6名によって、以下の演題で症例発表が行われた。

「治せる歯科衛生士を目指して~とことん患者さんと付き合う」濵田佳穂氏(さくら歯科)
「治せる歯科衛生士になりたい。視野を広くもつ」岡田むつ美氏(ブレーメン通りのたぶち歯科)
「歯科衛生士に復帰して良かった~歯周基本治療で治せる歯科衛生士を目指して」安藤めぐみ氏(ももの実歯科)
「4年間の私の成長」谷口千穂氏(山中歯科医院)
「歯科衛生士として生きる」榊原麻維氏(山中歯科医院)
「長く患者さんをみる~自分の居場所で患者さんに寄り添い続ける覚悟」鈴木亜紀氏(塚本歯科クリニック)

 各演者からは、奥山氏との出会いによって自身の気持ちや患者さんとの向き合い方がどのように変化したのかについて語られた。

 最後に、谷口威夫氏(長野県開業)と奥山氏による総括が行われ、閉会した。回を重ねるごとに参加者が増えるなど注目を集める本会。今回も終日熱気に包まれた会となった。

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