2023年6月14日掲載

7年3か月間にわたる任期を振り返る

日歯、堀執行部最後の定例会見を開催

日歯、堀執行部最後の定例会見を開催
 さる6月14日(水)、歯科医師会館において、日本歯科医師会(以下、日歯、堀 憲郎会長)による定例記者会見が開催された。

 冒頭、堀会長は挨拶のなかで、7年3か月間にわたり日歯会長を務めてきたこれまでの任期についてふれ「失った歯科界の信頼回復については比較的早期の段階で一定の成果を残すことができ、充実した任期であった」と回顧した。

 また、新潟県歯科医師会常務理事ならびに専務理事を経た後、日歯の理事・常務理事、その後は中医協委員を務めた約25年間にわたり歯科医師会の会務に携わった自身の歯科医師会でのキャリアを回想した。そして、「苦労ばかりが思い出されるが、日歯の会長に就任して医療界全体を俯瞰できたことや、日本全体の経済についても広い視野をもって見通すことができ、刺激的な体験となった。特に、各業界の有識者と意見交換を行えたことは忘れることのできない経験であった」と述べ、これまでの歯科医師会の活動を通じて見識が広がったことをアピールした。

 さらに、会務執行に加えて対応に迫られた新型コロナウイルス感染症について言及。「新型コロナウイルス感染症の拡大という未曽有の事態に対し、感染リスクの高い歯科医療現場での感染拡大防止において後世に残るような実績を残すことができた。あわせて、歯科医師によるワクチン接種についても決意をもってご協力いただいた」と現場の献身的な対応や地道な努力があったことを強調した。そして「これまでの対応が国民の皆様から歯科に対する期待や信頼につながった」と感謝の意を示した。

 最後に、現執行部メンバーに対し「時に厳しい意見も言い合い、お互いに腹を割って話すことができるメンバーであった。ここまで支えてくれたことに感謝している」とねぎらいの言葉を述べた。

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