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2024年2月21日

クインテッセンス出版株式会社、第44回WEBINARを開催

杉山精一氏が「歯を守る う蝕治療 ~非切削治療へのパラダイムシフト~」をテーマにWeb講演

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 さる2月21日(水)、杉山精一氏(千葉県開業)によるWEBINAR#44「歯を守る う蝕治療 ~非切削治療へのパラダイムシフト~」(クインテッセンス出版主催、北峯康充代表取締役社長)が開催された。本セミナーは、杉山氏の著書『歯を守る う蝕治療─非切削う蝕治療へのパラダイムシフト─』の内容をベースに行われた。

 冒頭、杉山氏はカリエスマネジメントの目的に「健全歯質の保存」を挙げた後、永久歯の抜歯原因に関する調査報告や健全歯と処置歯の年代別の喪失率といったデータを供覧。健全歯と比較して処置歯・失活歯は歯の喪失リスクが高いこととともに、破折も含めたう蝕関連疾患は歯周病よりも高い抜歯要因であることを説明した。

 次に、杉山氏は「コード0」(健全な歯面)から「コード6」(象牙質が見える拡大した明確なう蝕)までのう蝕の進行度を7段階に示したう蝕の診査表「ICDAS」と自身の所属する日本ヘルスケア歯科学会が作成したX線検査の診断コード「XR」を紹介。各段階のう蝕の進行程度とあわせて病変の記録方法を解説した後、本分類の活用メリットとして院内で共通の認識を共有できることや患者説明に寄与することを挙げた。

 続いて、多くの文献を交えながらう蝕の病因論の変遷を解説。口腔内細菌の多様性が失われ、酸産生細菌の比率が高まることがう蝕発生の要因であることから、カリエスコントロールの重要性を強調した。そして、日本ヘルスケア歯科学会が作成したカリエスリスクアセスメントツール「CRASP」(Caries Risk Assessment Share with Patients)の作成経緯や導入した歯科医院の生の声なども交えながら活用方法を披露した。また、カリエスリスクに応じたフッ化物の応用にもふれた。

 講演後の質疑応答では、定期的なメインテナンスを目的とした患者の来院間隔についての質問が寄せられ杉山氏は、「う蝕ハイリスク患者は3か月前後、ローリスク患者は6か月から1年を目安としているが、患者のライフスタイルやリスクの程度などに応じて柔軟に対応している」と回答した。

 なお、本Webセミナーの振り返り配信は、2024年5月21日まで購入が可能である。次回のWEBINAR#45は2回に分けて2月28日(水)に山口文誉氏(神奈川県開業)、3月6日(水)に鈴木真名氏(東京都開業)と山口氏の2名を招聘し、それぞれ「乳頭再建」をテーマに開催予定である。すべてのセミナーの申込みはこちらから。