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2009年5月23日

日本医学ジャーナリスト協会公開シンポジウム開催

「医学ジャーナリストを問う―衰退する検証力と発信力―」をテーマに

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 さる5月23日(土)、日本記者クラブ(東京都)において、日本医学ジャーナリスト協会主催(大野善三会長)による公開シンポジウムが開催された。

 モデレーターを努めた水巻中正氏(国際医療福祉大大学院教授、元読売新聞社社会保障部長)は、「医療を取り巻く環境のなかで、ジャーナリストがどのように役割を果たすべきかが、本日のテーマの1つである」と述べ、(1)医療崩壊とは何だったのか。医師不足、病院閉鎖は解消するのか(2)福島県立大野病院の手術事故死が問いかけたものは何か(3)医学(医療)ジャーナリストの検証力、発信力の衰退をどのように受け止めているか(4)インターネットにおける医師、患者、マスコミの亀裂はなぜ、発生したのか――4つの問題提起を行った。

 その後、水巻氏の提言した内容に沿って、秋元秀俊氏(ジャーナリスト、編集者)、中村雅美氏(日本経済新聞編集委員)、阿部文彦氏(読売新聞社会保障部次長)、鳥集 徹氏(ジャーナリスト)、田辺 功氏(医療ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員)、田中秀一氏(読売新聞医療情報部部長)らによる発言が行われた。

 パネリストらは、流行語にもなった「医療崩壊」、産科医逮捕で問題となった「大野病院事件」、「医師不足」など、医療を取り巻く諸問題や医療事故報道の変遷について資料をもとにそれぞれの視点から鋭く解説。その後のパネルディスカッションおよび質疑応答では、会場の参加者からマスメディアとインターネット報道(ネットメディア)のあり方や医療事故の変遷など、パネリストらの発言に対する質問や意見が数多く出され、発言時間を制限するほど白熱した議論が展開された。