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2009年9月18日

iaaid Summer School 2009 in JapanならびにSymposium開催される

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 さる9月18日(金)から23日(火)の6日間、東京国際交流館(東京都)において、iaaid (The International Academy of Advanced Interdisciplinary Dentistry :国際先進学際歯科学会)によるSummer School 2009 in Japanならびに同シンポジウムが開催された。

 本サマースクールは、咬合に対する考え方の標準化を図る目的で、2006年に順次誘導咬合の提唱者であるR.Slavicek氏(ドナウ大教授)が統括するドナウ大学歯学部包括歯科医療部門(オーストリア)の活動として始まったもので、今回は日本での開催となった(コーススーパーバイザーは同学会アジア部会会長:佐藤貞雄神歯大教授)。

 サマースクール自体は最初の5日間に行われたが、参加者は当初の予想を上回り100名以上となり、また演者もSlavicek氏の出身国であるオーストリアをはじめドイツ、イタリア、チリなど10カ国から来日し、非常に国際色豊かな学会となった。

 50題以上行われた講演は、コンダイログラフによるデータを用いた下顎運動の解析とその臨床応用やfMRIを用いた脳の働きとブラキシズムの関係、開口障害に対する治療など多岐にわたったが、咬合を単になる咬み合わせと捉えるのではなく、患者の生活環境、ストレス、神経筋機構の働きなどを含めた咀嚼機能の一環として理解しようという発表が多く見られた。

 21日の午前にはサプライズ企画としてSlavicek氏自身が会場で、ブラキシズムの診断の方法を実演し、参加者との質疑応答も行われた。

 また同日の午後には技工部門の発表が行われ、榊原功二氏(榊原デンタルラボ)、久野富雄氏(ジョエル)ら日本人歯科技工士5名による誘導咬合理論に基づく緻密な補綴物の製作の解説が行われた。23日のシンポジウムでは佐藤貞雄氏、Slavicek氏の講演などが行われた。なお2010年3月には同学会アジア部会の第3回学術大会・総会が京都で開催される予定である。