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2009年11月8日

第9回日本訪問歯科医学会開催

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 さる11月8日(日)、THE GRAND HALL(東京都)において、第9回日本訪問歯科医学会(柳澤 融会長、日本訪問歯科協会主催)が「共に生きる―機能する在宅医療連携」と題するテーマのもと開催された。

 午前の部では、特別講演として高瀬義昌氏(たかせクリニック理事長、医師)による「訪問歯科診療に役立つ認知症の知識」、川島孝一郎氏(仙台往診クリニック院長、医師)による「在宅療養支援歯科診療所と病院歯科の連携と未来」が行われた。高瀬氏は、認知症の知識や高齢者における認知症患者をみるためのポイントなどについて概説し、「認認介護(認知症の高齢者が認知症の家族を介護)の早期発見には多職種による医療連携システムづくりが大事だ」と述べた。川島氏は、実際は居宅生活で終末期を過ごしたいという患者のニーズと、現状では9割の患者が病院で終末期を過ごしている医療サプライのミスマッチを指摘。在宅医療とケアへの転換がそのミスマッチを是正することにつながるとし、また在宅医療を充実させることで医師不足が軽減できることも訴えた。

 午後の部では、5名の会員発表後、協力講演として関 優美氏(ケアパートナー株式会社柏センター長)による「Qアップトレーニングと口腔ケア」、石井拓男氏(東歯大教授)による「在宅歯科医療と医療連携」が行われた。関氏は、ケアパートナー社が実践しているQ(QOL)アップトレーニングと口腔ケアを紹介し、利用者が何事も目標をもって取り組む大切さを強調した。石井氏は、医療計画の見直しによる地域の医療連携体制の構築について、地域連携クリティカルパスのなかに歯科を位置づける必要性について述べた。