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2010年1月17日

第1回PRGF Systemユーザーシンポジウム開催

「PRGF System」のよりよい臨床応用をめざして

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 さる1月17日(日)、スペイン大使館(東京都)において、第1回PRGF Systemユーザーシンポジウム(PRGF System日本協会主催、佐藤文昭会長)が、100名以上の参加者を得て盛大に開催された。

 「PRGF System」はPlatelet-Rich Plasma(PRP)の1つで、血小板からの増殖因子を利用する再生療法のシステム。開発者であるスペインのAnitua EがPRPではなく、Plasma Rich in Growth Factor(PRGF)と命名したもの(the Quintessence2009年4、5月号でPRGFの論文を掲載)。製造・販売元のBTI社がスペインの企業ということもあって、スペイン大使館での開催となり、歯科医師とそのスタッフが多数参加する催しとなった。

 シンポジウムでは、「ユーザーの先生による症例発表」4題、「PRGF System日本協会講師の症例発表」5題、特別講演「スポーツ外傷に対するPRGF(R)の応用」(金森章浩氏、筑波大講師)が披露され、特別講演では医科でPRPが多く使われている領域であるスポーツ外傷(主にアメリカンフットボールやサッカーなどのコンタクトスポーツ)への応用が紹介された。

 日本で販売されたのが2008年度からということもあって(未認可)、販促的な意味合いの濃いミーティングであったが、「ユーザーの先生による講演」で座長を務めた塚原宏泰氏(東京都開業、上記the Quintessence昨年4、5月号の論文の執筆者)のよりよい臨床応用を促すコメントが印象的なシンポジウムとなった。創傷治癒のプロセスを理解し、安全で現実的な増殖因子の治療法として広がっていくことを期待したい。