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2011年1月28日

クラレとノリタケ、歯科材料事業を統合

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 さる1月28日(金)、妙水会館(東京都)において、株式会社クラレの子会社であるクラレメディカル株式会社(以下、クラレメディカル、松山貞秋代表取締役社長)と株式会社ノリタケカンパニーリミテドの子会社である株式会社ノリタケデンタルサプライ(以下、ノリタケデンタル、山田耕三代表取締役社長)による緊急会見が開催された。本会見は、両子会社の歯科材料事業を統合する基本合意が締結されたことによるもの。

 冒頭、クラレメディカルの松山社長は事業統合の背景および目的について概説するなかで、歯科業界内におけるインプラント治療およびCAD/CAM技術の普及による"脱金属"の流れについて言及。今回の事業統合によって歯科材料事業の領域拡大はもとより、両社の得意とする事業や技術力を組み合わせることで金属系歯科材料に替わるセラミックスとレジンの複合材料の開発などを進めたいとした。また、両社とも国内販路が株式会社モリタ(森田晴夫代表取締役社長)であることから、さらなる連携による販売拡大を目指したいとのこと。 ノリタケデンタルの山田社長は、「製品および技術開発面以外に営業面からも有効な互換関係にあると考えている」と事業統合に期待感を示した。

 事業統合については、まずクラレメディカルとノリタケデンタルを傘下に持つ持株会社「クラレノリタケデンタルホールディングス株式会社」を平成23年4月1日に設立する。平成24年4月1日を目標にクラレメディカルを存続会社とし、「クラレノリタケデンタルサプライ株式会社」となる見通し。