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2011年4月16日

日本医学ジャーナリスト協会、緊急公開シンポジウムを開催

柳川日歯常務理事、被災地の口腔ケアの重要性を説く

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 さる4月16日(土)、アルカディア市ヶ谷(東京都)において、NPO法人日本医学ジャーナリスト協会(水巻中正会長)による緊急公開シンポジウム「大地震でジャーナリスト、医療者はどう動いたか―被災地からのレポート」が開催され、100名以上の医療関係者・ジャーナリストが参集した。

 会場では、水巻中正会長(国際医療福祉大大学院教授)と田辺 功氏(医療ジャーナリスト、元朝日新聞編集委員)がモデレーターを務め、加塩信行氏(医師、永生病院)、柳川忠廣氏(歯科医師、日本歯科医師会常務理事)、泰川恵吾氏(医師、ドクターゴン診療所理事長)、石井美恵子氏(看護師、日本看護協会)、池谷千尋氏(看護師、キャンナス焼津代表)による被災地での支援活動の報告が行われた。その後、ジャーナリストの立場から前野一雄氏(読売新聞編集委員)、穴澤鉄男氏(仙台市在住、元河北新報記者)、小出重幸氏(読売新聞編集委員)によるマスコミとしての取り組みが報告された。

 なかでも、歯科の立場で報告を行った柳川氏は、日本歯科医師会の取り組みとして、大規模災害時における都道府県歯との連携体制や身元確認作業について述べた。また、震災関連死の大部分を占めるといわれている誤嚥性肺炎を予防する口腔ケアの重要性についても解説した。

 パネルディスカッションでは、被災地の中長期的な支援システムの構築、有事を想定した法整備の必要性、原発事故に対する国の対応などについて、会場も交えた活発な討論が展開され、時間を超過するほどであった。