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2011年10月1日

第9回フォーラム8020開催

新しい8020運動の展開について議論される

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 さる10月1日(土)、歯科医師会館において、「第9回フォーラム8020」(公益財団法人8020推進財団主催)が、「8020達成を目指して~これからの高齢者への取り組みはどうあるべきか~」をテーマに開催された。

 会場では、花田信弘氏(鶴見大歯学部探索歯学講座教授)による基調講演「口腔の健康は全身の健康につながっている~歯科医学が予防医学であることを示す様々なエビデンス~」のほか、小野塚 實氏(神歯大歯学部生体機能学講座教授)による講演「歯が抜けることと認知症の関係」、米山武義氏(静岡県開業)による講演「通えない患者さんの歯の治療~在宅歯科医療の光と課題~」がそれぞれ行われ、斯界の専門家による示唆に富んだ内容が披露された。

 後半のシンポジウムでは、まず座長をつとめた深井穫博氏(公益財団法人8020推進財団地域保健活動推進委員会委員長)よる講演「成人から高齢者への新しい展開」が行われ、疫学の観点および地域歯科保健活動の取り組みなどが示された。引き続き、佐々木啓一氏(東北大大学院歯学研究科口腔システム補綴学分野教授)による講演「咬合力と8020」、角町正勝氏(長崎県開業)による講演「高齢期の豊かな生活とは~家族で共に最後まで豊かな食生活を!~」、武井典子氏(公益財団法人ライオン歯科衛生研究所研究部副主席研究員)による講演「自立高齢者のセルフケア~口腔機能向上の視点~」が行われた。

 その後、7名が登壇してディスカッションが行われ、それぞれの立場から本財団と日本歯科医師会が目指す「8020健康長寿社会(8020達成者が50%を超える)」の新しい8020運動の展開について議論された。

 超高齢社会を迎えた日本において、歯科医療の重要性を発信していくことはもはや当然のことと思われるが、健康寿命の延伸などを実現するために医療の枠組みの中で他職種と連携してどのように目標設定していくかを考えさせられる会となった。