2023年6月号掲載
第5回:歯科関連企業の事業承継への取り組み
歯科医師高齢化による後継者不足で閉院や廃院が増加
編集部:医院承継を取り巻く現状について教えてください。
相田:ヨシダ(以下、弊社)では「医院承継」のサポートを10年以上前から積極的に取り組んでいます。近年は特に後継者不足ということもあり、新規開院よりも閉院や廃院が増加傾向にあります。弊社への問い合わせ件数も非常に多くなってきていることから、歯科界にとって深刻な問題と捉えています。歯科医院軒数はおおよそ68,000軒といわれていますが、今後の閉院や廃院は年約1,500軒で推移することが予想されています。このまま増えていくと、歯科医師国家試験の合格者数とほぼ同じ数になります。
最近は、勤務形態も変化してきています。30年前は開業歯科医の先生方が多数いましたが、現在では女性の歯科医師の増加もあり、勤務医の先生方が非常に増えてきています。また、国が推進する働き方改革にともない、多様化した働き方が求められていると感じています。
新規開業費用に関しては、昨今のインフレの影響にともない、テナント費や医療機器・材料費など価格が上昇しています。都内の場合、これまでは相場として6,000~7,000万円ほどでしたが、1億円を借り入れることがスタンダードになりつつあります。
双方のミスマッチの解消
医院承継をサポートする
編集部:医院承継を取り巻く現状について教えてください。
相田:ヨシダ(以下、弊社)では「医院承継」のサポートを10年以上前から積極的に取り組んでいます。近年は特に後継者不足ということもあり、新規開院よりも閉院や廃院が増加傾向にあります。弊社への問い合わせ件数も非常に多くなってきていることから、歯科界にとって深刻な問題と捉えています。歯科医院軒数はおおよそ68,000軒といわれていますが、今後の閉院や廃院は年約1,500軒で推移することが予想されています。このまま増えていくと、歯科医師国家試験の合格者数とほぼ同じ数になります。
最近は、勤務形態も変化してきています。30年前は開業歯科医の先生方が多数いましたが、現在では女性の歯科医師の増加もあり、勤務医の先生方が非常に増えてきています。また、国が推進する働き方改革にともない、多様化した働き方が求められていると感じています。
新規開業費用に関しては、昨今のインフレの影響にともない、テナント費や医療機器・材料費など価格が上昇しています。都内の場合、これまでは相場として6,000~7,000万円ほどでしたが、1億円を借り入れることがスタンダードになりつつあります。
双方のミスマッチの解消
スムーズな医院承継のために
編集部:承継の問い合わせや相談内容について状況を教えてください。
相田:昨年度、弊社に寄せられた承継の問い合わせ件数は約420件(期中のため前期実績)となっています。そのうちの8割が売却希望、2割が承継による開業希望となっていて、新規開業の問い合わせよりも件数が多くなっています。その売却希望の先生方の約7割が5年以内に売却したいと検討されています。しかし、開業を希望される先生方はそこまで長い期間待つことができないという実情があり、売り手と買い手のミスマッチが発生している状況です。
売却希望の先生方は、長年診療されてきて歯科医院に思い入れがあると思います。そのため、医業収入(売上)=売却金額とイメージされる先生方が多いのが現状です。買う側とすれば、金額によっては新規開業を検討することになりますので、一般的な歯科医院の売却金額の相場としては1,000~2,000万円ほどになります。
私が担当してきたなかで多い事例は、院長先生自身が大病されたことをきっかけに閉院や承継を考えるケースです。親子間の承継であってもこれまでの治療方針や引き継ぐ患者さんの対応には時間を要します。先ほど述べたように、第三者承継をスムーズに行う場合は売り手と買い手のミスマッチをできるだけ防ぎ、納得したうえでの承継を行うことが大切です。そのためには、急な出来事によって慌てることがないように、ご自身のリタイアの時期や歯科医院の将来設計も含めて、日頃から計画的に準備しておくことが必要です。
編集部:承継の問い合わせや相談内容について状況を教えてください。
相田:昨年度、弊社に寄せられた承継の問い合わせ件数は約420件(期中のため前期実績)となっています。そのうちの8割が売却希望、2割が承継による開業希望となっていて、新規開業の問い合わせよりも件数が多くなっています。その売却希望の先生方の約7割が5年以内に売却したいと検討されています。しかし、開業を希望される先生方はそこまで長い期間待つことができないという実情があり、売り手と買い手のミスマッチが発生している状況です。
売却希望の先生方は、長年診療されてきて歯科医院に思い入れがあると思います。そのため、医業収入(売上)=売却金額とイメージされる先生方が多いのが現状です。買う側とすれば、金額によっては新規開業を検討することになりますので、一般的な歯科医院の売却金額の相場としては1,000~2,000万円ほどになります。
私が担当してきたなかで多い事例は、院長先生自身が大病されたことをきっかけに閉院や承継を考えるケースです。親子間の承継であってもこれまでの治療方針や引き継ぐ患者さんの対応には時間を要します。先ほど述べたように、第三者承継をスムーズに行う場合は売り手と買い手のミスマッチをできるだけ防ぎ、納得したうえでの承継を行うことが大切です。そのためには、急な出来事によって慌てることがないように、ご自身のリタイアの時期や歯科医院の将来設計も含めて、日頃から計画的に準備しておくことが必要です。
医院承継をサポートする
デジタルを活用した情報発信
編集部:医院承継のサポートの取り組みについて教えてください。
相田:弊社では、主に2つの取り組みで歯科医師の先生方をサポートしています。
コロナ禍で対面式のセミナーや研修会があいついで中止になりました。そこで弊社では、インターネットを活用した情報発信の一環として、無料会員サービス「G-PLUS®」をリリースしました。
その中の1つが実例を基にした動画ライブラリーです。現役の歯科医師、税理士、労務士、コンサルタントが承継についてわかりやすく解説しています。この動画は、コロナ禍でコンテンツの拡充を図り、現在配信されている70本以上の動画が登録(無料)することで視聴可能となっています。
もう1つは先ほど述べたWebセミナーに加え、対面(リアル)開催が回復しつつあるデンタルショーやディーラーでの承継セミナーなどによる啓発です。
弊社の承継事業については、地域の歯科医療を支える企業として社会貢献の1つでもありますので、引き続き先生方に有益な情報を発信していきたいと思います。
編集部:医院承継のサポートの取り組みについて教えてください。
相田:弊社では、主に2つの取り組みで歯科医師の先生方をサポートしています。
コロナ禍で対面式のセミナーや研修会があいついで中止になりました。そこで弊社では、インターネットを活用した情報発信の一環として、無料会員サービス「G-PLUS®」をリリースしました。
その中の1つが実例を基にした動画ライブラリーです。現役の歯科医師、税理士、労務士、コンサルタントが承継についてわかりやすく解説しています。この動画は、コロナ禍でコンテンツの拡充を図り、現在配信されている70本以上の動画が登録(無料)することで視聴可能となっています。
もう1つは先ほど述べたWebセミナーに加え、対面(リアル)開催が回復しつつあるデンタルショーやディーラーでの承継セミナーなどによる啓発です。
弊社の承継事業については、地域の歯科医療を支える企業として社会貢献の1つでもありますので、引き続き先生方に有益な情報を発信していきたいと思います。