2013年6月23日掲載
大阪セラミックトレーニングセンター30周年記念講演会開催
さる6月23日(日)、千里ライフサイエンスセンター(大阪府)において「大阪セラミックトレーニングセンター30周年記念講演会」(大阪セラミックトレーニングセンター主催、片岡繁夫所長、脇田太裕校長、西村好美実行委員長)が開催された。本会は標記のとおり、片岡氏が設立した歯科技工士向け卒後教育機関「大阪セラミックトレーニングセンター」の30周年を祝うもの。会場には卒業生をはじめ、縁のある歯科技工士や各メーカー関係者など300名以上が参集する盛会となった。演者および演題は以下のとおり。
(1)「我が歯科技工士人生30年を振り返って ―OCTCと共に歯科技工業界の変遷を見る―」(増田長次郎氏、カロス)
(2)「歯科技工から考えた治療咬合の要件」(藤尾 明氏、本多歯科医院)
(3)「生体との調和を求めた補綴物形態 ―補綴物に与える軸面形態を中心に―」(藤本光治氏、ミナミ歯科クリニック)
(4)「VISION ~Seeing true colors and pure form~」(瓜坂達也氏、Lucent Dental Laboratory)
(5)「A study of esthetic limitation for metal ceramics」(久保哲郎氏、oral design Osaka)
(6)「Light & Shade ~the Opacity Control~」(鈴木 淳氏、カツベ歯科クリニック)
(7)「すべてのスタートは天然歯を理解する事から始まる ~臨床に生かす解剖学的形態~」(黒田貴代江氏、すぎおか歯科クリニック)
(8)「Fusion with Nature」(青嶋 仁氏、ペルーラAoshima)
最後の特別講演を除き、演者にはいずれも同センターの卒業生を招聘して行われた本講演会。2期の増田氏から26期の鈴木氏に至るまで、演者らを取り巻く環境はさまざまに変化しておりさまざまな演題が並んだが、片岡所長の提唱する「カービングを通じた、歯牙形態の習得」「色は形でごまかせるが、形は色でごまかせない」という信念はいずれの演題からも感じることができた。歯科技工士にとっての根幹となる「形態」にこだわり続ける同センターのますますの発展が期待される。なお、前日に行われた記念パーティーにも200名以上の参加があり、多数の来賓による祝辞や氷柱へのカービングなどで大きく盛り上がっていた。