2018年11月11日掲載
「より良き歯科臨床の研鑽―スポーツと健康長寿、お口の健康を通じて―」をテーマに1,300名超が参集
第18回千葉県歯科医学大会・第36回千葉県口腔保健大会(8020運動推進)・いい歯のイベント2018が開催
まず開会式では、会長の砂川氏(千葉県開業)による開会の挨拶が述べられ、千葉県歯科医師会が推進する「8029(ハチマル“肉”)」について紹介。これは、80歳になってもしっかり噛んで肉を食べ、誤嚥することなく飲み込み、アルブミン値を上げて元気な高齢者を増やしていこうという運動のこと。超高齢社会の現在、多職種連携においては口腔ケアや口腔機能管理の重要性が注目されており、「8029」によって高齢者の自立支援と社会参加を促して健康寿命を延伸していきたいとした。開会式の後には、里崎智也氏(野球解説者、千葉ロッテマリーンズスペシャルアドバイザー)らパネリストによる県民向けのパネルディスカッションが開催され、盛り上がりをみせた。
その他にも、12会場において多数のプログラムが催された。歯科医師ハンズオン1では、松本邦夫氏、天川由美子氏(いずれも東京都開業)による「マイクロスコープを体験しよう!」、歯科医師ハンズオン2では、鈴木健造氏、神津 聡氏(いずれも東京都開業)、菊地康司氏、片山明彦氏(いずれも千葉県開業)による「明日の臨床に活かす歯周外科治療の基本的手技」が行われ、新しい技術を習得しようという熱心な歯科医師が参加した。
また、外木守雄氏(日大教授)による「睡眠時無呼吸障害に対する歯科の役割:ストップザいびき、そのいびき歯科で治るかもしれません」、天野敦雄氏(阪大教授)による「歯周病はなぜ起こる?―除去すべき病因は何か―」などのほか、著名講師による明日の臨床に役立つ企画が多数組まれ、多くの参加者で賑わっていた。