2019年2月11日掲載
13名の演者が多岐にわたるテーマのインプラント講演で競い合う
2019年OJミッドウィンターミーティング開催
歯科界をリードする数多くの歯科医師がスタディグループの垣根を越えて集い、インプラント医療に関する情報交換および切磋琢磨を行う場として発足した本会。今回のミーティングでは広範なテーマのもと、13題の会員発表が行われた。以下にそのタイトルおよび演者を列挙する。
・「インプラント治療における口腔内スキャナの有用性と課題」(丸尾勝一郎氏、東京都開業)
・「Consideration for sequential implant treatment planning guided by prosthetic design」(加藤大樹氏、石川県開業)
・「垂直的骨造成(同時法)を成功させるための試み」(上野大輔氏、広島県開業)
・「Design concept in Digital implant prosthesis」(今井大喜氏、歯科技工士・デンテックインターナショナル)
・「先天性欠如を伴う患者に対するインプラント治療の優位性と戦略を考える」(相宮秀俊氏、愛知県開業)
・「重度歯周病治療およびインプラント周囲炎に配慮した治療」(谷尾和正氏、大阪府開業)
・「ライフステージを考慮した咬合崩壊への対応」(神山剛史氏、埼玉県開業)
・「Clinical challenge in minimal invasive & comprehensive dentistry」(内山徹哉氏、東京都開業)
・「前歯部審美障害にインプラントを用いた一例」(金井 靖氏、群馬県開業)
・「Socket Shield Technique for immediate implant placement」(山中浩明氏、東京都開業)
・「臼歯部抜歯即時インプラント埋入を応用した咬合再構成症例」(下地恒太郎氏、沖縄県開業)
・「審美的・機能的に調和した補綴物を目指して ―インプラントを用いた咬合再構成症例を考察する―」(松本圭史氏、東京都開業)
・「インプラントを用い咬合再構成を行った1症例 ―顎関節・ガイド・咀嚼運動の調和を目指して―」(筒井祐介氏、福岡県開業)
各講演後には白熱のディスカッションが交わされただけでなく、講演後の懇親会でも演者に対する質問が殺到するなど、終日盛り上がりをみせた。
上記に加え、教育講演として窪木拓男氏(岡山大大学院)が登壇し、「超高齢社会における口腔インプラント治療のあり方 ―最期まで患者に寄り添うために―」を講演した。インプラント治療を患者に施す歯科医師が、最期まで責任をもって患者の人生に貢献するためにはどのような知識や技術をもって対応すべきかを論じ、好評を博した。
なお、本ミーティングで選出される上位6名は、7月20日(土)、21日(日)に日本歯科大学生命歯学部富士見ホール(東京都)で開催されるOJ年次ミーティングにて講演する予定である。