2019年3月21日掲載
「歯内療法の勘所を達人に学ぶ―歯髄保護から再治療まで―」をテーマに
Club GP第17回年次総会開催

まず、佐藤琢也氏(大阪府開業)より開会の挨拶が行われた。そのなかで、Club GPの例会が行われる自院を昨年改装し、研修室とクラブサロンを新たに設けたことに加え、その最寄りの放出駅が、おおさか東線の延伸により新大阪駅と直通したことにふれ、「今後のClub GPの活動には、より多くの先生方にご参加願いたい」と述べた。
今回の総会では、演者として岡口守雄氏(東京都開業)、牛窪敏博氏(大阪府開業)の2名を招聘し、特別講演が行われた。
講演1として岡口氏が登壇し、「MTAを用いた歯髄保存の最前線」と題して講演を行った。感染根管における感染象牙質を精密に除去し、歯髄を保存した症例などを提示し、その手技の詳細について、動画を用いて次々と解説した。
講演2として牛窪氏が登壇し、「再根管治療の意思決定と実践」と題して講演を行った。牛窪氏は講演のなかで、(1)ポストコア、ガッタパーチャ除去、(2)根尖破壊、(3)見落とし根管、(4)レッジ、(5)破折ファイル除去、(6)パーフォレーションリペアに関して、それぞれの治療手技を動画なども用いながら詳細に解説した。
両氏の講演の後は、佐藤氏の進行のもと「歯内療法の勘所、若手術者がすべきこと」と題してディスカッションが行われた。会場から飛び交う多くの質問が、本会の盛会ぶりを如実に示していた。