2019年4月7日掲載
オープン講演会に全国各地から約180名が参集
Brain 1st Forum 2019開催

いずれも講演・執筆多数のファウンダー陣が、「若手歯科医師に自身の臨床を考察し、発表する機会を与えること」「若手歯科医師が、各分野の専門的な見地から、横断的に評価し、討論すること」などを趣旨とし、それぞれが主宰するスタディグループのメンバーを結集して設立されたBrain。これを受け、今回は「Plum/Regular/Premium –classを考慮したコンサルテーションと施術するための治療技術について」と題し、左右的すれ違い咬合をもつ「仮想症例(実際に存在する患者ではなく、メンバーが討論用に主訴や既往歴、現症を作り上げ、プロのイラストレーターに術前、術中、術後のイメージ図を依頼したもの)」に対し、「Plum(保険診療でカバーできる範囲での治療)」「Regular(Plumに対して自由診療を加え機能回復と歯列崩壊の予防に注力する治療)」「Premium(自由診療を中心に、機能はもちろん審美性やより長期の予後を念頭に置いた治療)」の3種のアプローチからそれぞれのメンバーが「外科」「補綴」「矯正」の3グループに分かれて昨秋から会議を重ね、治療計画を作成。当日はこれを基にした発表が行われた。
会場ではとくに演題を分けることなく、上記の「仮想症例」に対する保険診療によるパーシャルデンチャーからインプラント補綴、そして歯周外科や矯正歯科治療、さらには歯内療法や金属アレルギーへの対応に至るまで、延べ10名の演者が入れ代わり立ち代わり登壇し、講演を行った。以下に演者名を示す(順不同)。松本氏/柴原氏/保田氏/加藤友寛氏(千葉県開業)/前田健輔氏(兵庫県勤務)/池田 毅氏(東京都勤務)/押村憲昭氏(愛知県開業)/首藤謙一氏(大分県開業)/内藤禎仁氏(徳島県開業予定)/南 垣碵氏(福岡県開業)。
多くの若手メンバーに、臨床での気づきと発表の機会を与えることとなった今回の講演会。今後の動向に注目したい。なお、次回の「2nd Forum」は、きたる2020年4月5日(日)に東京都内で開催予定とのこと。