2023年10月9日掲載
「学校教育で歯と身体を予防で守る、スポーツ歯科の未来」をテーマに
(株)ヨシダ、第15回DNA特別講演会&特別懇談会を開催
冒頭の挨拶において山中氏は、本テーマの企画趣旨に言及した。近年アスリート選手に対するスポーツマウスガードの製作に情熱を注いでいる先生方と顔を合わせる機会が多かったこともあり、「本取り組みとともに日本の歯科医療を世界に発信したい」との強い想いがあったことを強調。そして、歯科医療従事者のみならず「学校教育にかかわる関係者やスポーツの指導者にもスポーツマウスガードについて理解を深めてもらいたい」との意図から広く参加者を募ったことが述べられた。
なお本会では、スポーツ歯科の研究をはじめプロスポーツ選手のメインテナンスを日々実践している演者による講演が行われた。演題と演者を以下に示す。
基調講演「今後の日本歯科医師会の地域スポーツ普及戦略」野村圭介氏(高知県開業)
「噛み合わせとスポーツパフォーマンス」杉山義祥氏(神奈川県開業)
「『学校安全教育』の立場から~マウスガードの取り組み~」澤田章司氏(東京都開業)
ビデオ講演「DNA特別懇談会 ランチョンセミナー」橋本 恵氏(管理栄養士、株式会社OTOMO代表取締役)
「管理栄養士の活躍&スポーツ歯科への取り組み」栗林研治氏(千葉県開業)
「マウスガード機能の再考察―サッカーに特化した構造の検討―」宮川順充氏(ドイツ開業)
また講演の最後は、鈴木浩司氏(日大松戸歯学部クラウンブリッジ補綴学講座准教授)によるスポーツマウスガード製作ライブデモの後、演者による総合ディスカッションが行われた。なかでも杉山氏は、「使ってもらえるスポーツマウスガードにするためには適合性が重要である」ことや、宮川氏より「スポーツマウスガードを普及させるためには収益性に課題がある」と問題提起がなされた。