企業|2025年5月27日掲載

「新世代のインプラントロジストへ ~カラーの必要性を語るFRSH in TRAD~」のテーマのもとSPIインプラントの魅力が語られる

2025モリタ友の会クリニカルチャー講演会が開催

2025モリタ友の会クリニカルチャー講演会が開催

 さる5月25日(日)、株式会社モリタ デンタルプラザOSAKA100周年記念ホール(大阪府)において、2025モリタ友の会 クリニカルチャー講演会(モリタ友の会主催)が「新世代のインプラントロジストへ ~カラーの必要性を語るFRSH in TRAD~」をテーマに開催され、総勢40名を集めた。

 「新世代」と銘打たれているとおり、登壇するのは30~40代の新進気鋭の講師陣であり、聴講者たちはさらに若い20~30代の方が多く見られた。プログラムの概要としては、3つに分けられたセッションごとに2名ずつの計6名が登壇し、各セッション後に20分程度のディスカッションが設けられ、質疑応答を行う形式であった。

 セッション1:硬組織造成・軟組織マネジメントでは、小川雄大氏(静岡県勤務、東京都開業)が「インプラント治療における硬組織マネジメント」、安斉昌照氏(神奈川県開業)が「SPIインプラントにおける硬軟組織マネジメントの可能性」の演題で登壇した。小川氏はGBRにおけるメンブレンの選択や設置方法を詳説した一方、安斉氏は結合組織採取や上皮のトリミングについて解説した。本セッションのディスカッションでは、ティッシュレベルおよびボーンレベルインプラントの使い分けやそれぞれの有用性などが語られた。

 セッション2:ペリオ・抜歯即時埋入では、芳賀 剛氏(福岡県開業)が「歯周炎患者に対するインプラント治療の考え方」、奥田浩規氏(兵庫県開業)が「SPIインプラントによる抜歯後即時埋入の可能性」の演題で登壇した。芳賀氏はさまざまな文献を紹介しつつも、厳しい状態の歯周炎罹患歯を保存した症例を数多く供覧し会場を沸かせた。奥田氏は抜歯後即時埋入とインプラントの上部構造のエマージェンスプロファイルについて詳説した。ディスカッションでは、天然歯の抜歯基準やSPIインプラントの機械研磨面を有するTISSUEGURAD®カラーについて議論が深められた。

 セッション3:医院経営・予防メインテナンスでは、廣田哲哉氏(福岡県開業)が「歯科医院経営を科学する」、的場正伍氏(大阪府開業)が「インプラントにおける予防メインテナンスのKnow-why Know-how」の演題で登壇した。廣田氏は福岡県で展開する自身の歯科医院の開業時から現在に至るまでの売り上げや集患数、患者単価などのデータを惜しげもなく披露し、どのように医院を発展させていったかを科学的に述べた。的場氏は30年を超える貴重な長期経過症例などを供覧しながら、治療後の患者がしっかりとメインテナンスに通うことができる仕組みづくりについてわかりやすく解説した。ディスカッションでは、開業を検討している参加者が多い世代であったためか、会場からの質問が特に多かった。

 講演後にはモリタ社主催の懇親会も行われ、聴講者たちから止まぬ質問に気さくに答える講師の姿が印象的であった。

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