社会|2025年5月27日掲載

デジタルを活用した企画・運営、広報活動をアピール

「日本デンタルショー2025」記者発表会開催

「日本デンタルショー2025」記者発表会開催

 さる5月26日(月)、日本歯科器械会館(東京都)において、「日本デンタルショー2025」記者発表会(一般社団法人日本歯科商工協会/日本デンタルショー2025準備委員会主催)が開催された。日本デンタルショーは4年ごとに開催され、今回で16回目を迎える長い歴史と伝統を誇るイベントである。記者発表会は、パシフィコ横浜(神奈川県)にてきたる9月26日(金)から28日(日)の会期で、開催される同イベントの概要説明と広報を目的に開催された。

 冒頭、山中一剛氏(日本歯科商工協会会長)より主催者挨拶が行われた。山中氏は挨拶のなかで「日本デンタルショー2025」が第25回日本歯科医学会学術大会(日本歯科医師会/日本歯科医学会主催)と併催されることならびに学術大会と同テーマ「歯科イノベーションによる新時代の創生」にて開催されることに言及し、「学術と産業が融合することでより価値の高い展示会を目指す」との意気込みを述べた。

 続いて、大石哲也氏(日本デンタルショー2025準備委員会準備委員長)による委員長挨拶が行われ、本大会の開催に先立ち1)スムーズな入場とともに来場意欲の向上を目的とした事前登録システム、2)出展社が来場者情報をデジタル情報で取得できるアプリ開発――2つの取り組みを強調し、「今後のデンタルショーのイノベーションにつなげるとともに、出展社にとっても達成感のある3日間を提供したい」と意欲を示した。

 その後は、佐野雄亮氏(同総務副部会長)より、入場に関するデンタルショーパスポート(要事前登録、アプリは7月中旬リリース予定)の導入やセミナー企画が紹介された。なかでも、歯科技工士を対象とした企画として27日、28日の両日、デジタルカービングコンテスト(一般社団法人日本歯科技工所協会協力)の開催や口腔内スキャナーコーナーの設置が紹介され、その他も会場を盛り上げるプログラムが実施予定である。

 最後に、北峯康充氏(同広報部会長)より広報活動に関連する事項が説明され、今回は、公式アカウントを設置したうえでSNSを活用した情報発信を行う方針が述べられた。そして、「デンタルショーの成功は多くの企業の出展とともに多くの歯科医療関係者にご来場いただくこと。成功のためにも各社媒体で積極的な情報発信や参加を促すような告知を行っていただきたい」とよびかけた。

 今回のデンタルショーでは、最新のシステム導入に加えて、特に歯科界に押し寄せるデジタル化の勢いを踏襲したサービスやアイデアの創造、歯科医療器材の展示などをつうじたイノベーションを体験できる運営・企画がなされていることがうかがえる。本イベントの成功に弾みをつけるキックオフとなった。

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