学会|2025年9月17日掲載

「Shaping the future of oral health」をテーマに

FDI World Dental Congress 2025、中国上海で盛大に開催

FDI World Dental Congress 2025、中国上海で盛大に開催

 さる9月9日(火)から12日(金)の4日間、National Exhibitions and Convention Center(中国・上海)において、FDI World Dental Congress 2025(FDI主催)が「Shaping the future of oral health」の大会テーマのもと開催された。本イベントは、4日間にわたって学術プログラムのほかデンタルショーも開催され、学術プログラムの参加者は10,000名以上、デンタルショーの参加者は30,000名を超えるなど、「歯科界のオリンピック」と称されるイベントにふさわしく、世界各国から多数の歯科関係者が参集し、盛会となった。

 学術プログラムにおいては、補綴やエンド、ペリオ、保存修復、歯科矯正、口腔外科、インプラント、パブリックヘルスなど、多岐にわたるプログラムが開催されるなか、日本からは森山啓司氏(東京科学大学)、深井穫博氏(深井保健科学研究所)、平野浩彦氏(東京都健康長寿医療センター)、小川祐司氏(FDI理事、新潟大学)が登壇。なかでも、10日に開催された深井氏と平野氏の講演ではOHAPプロジェクト10年間の変遷やオーラルフレイルの概念などが披露され、高齢者歯科医療におけるフロントランナーとして日本の存在感が示された。

 また、1日目の夕方にはOpening Ceremonyが開催された。会場では主催者を代表してFDI会長のDr. Greg Chadwickと中華口腔医学会会長のProf. Guo ChuanbinによるOpening Remarksが行われたほか、ホスト国の中国がライブパフォーマンスを披露するなど、会場を沸かせた。最後には、参加国各国の名前が順次アナウンスされると、自国の旗を振りながら声援に応え終始盛り上がりを見せていた。

 さらに、展示会場では今回700社以上が出展し、各ブースではデジタル技術を活用した機器をはじめ、治療に関する製品・材料などが紹介されていた。また、今後期待されているAIを活用した製品が一部では見られるなど、多数の参加者の関心を集めていた。

 なお、前日の8日には松風、ジーシー、モリタ、ヨシダの4社による協賛のもと、日本歯科医師会主催のジャパンナイトが開催された。会場には、Dr. ChadwickをはじめFDI関係者や各国歯科医師会の代表者、歯科関係者が多数参加し、交流を深めた。

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