社会|2025年9月30日掲載
「臨床と経営どちらも語れる歯科医師へ」をテーマに
若手歯科医師合同勉強会、Autumn Meetingを開催
さる9月28日(日)、JR博多シティ(福岡県)において、若手歯科医師合同勉強会(駒形裕也代表)によるAutumn Meetingが開催され、約50名が参集した。
同会は、2019年に九州大学、九州歯科大学、福岡歯科大学の3大学の若手歯科医師らにより設立された「三大学合同勉強会」が前身で、「若手(学生)同士で気軽にアウトプット(発表)できる場をつくる」「若手(学生)の横のつながりをつくる」「臨床と経営をバランスよく学ぶ」をコンセプトに設立された。当日は、5題の会員発表が行われた。演題と演者は以下のとおり。
「一歯単位の治療からの脱却~包括的診査診断への模索~」村木滉一氏(鹿児島県勤務)
「私が“今”考える臨床感覚―若手勉強会で学んだことと、これから―前歯インプラントケースを通して」木目龍大氏(大阪府勤務)
「補綴のあり方と協働―学びの途中から―」加々美太輔氏(東京都開業)
「年収5,000万ロードマップ」廣田正毅氏(福岡県開業)
「脱ジリ貧キャリア! 30年後に差がつく生存戦略」駒形裕也氏(九州歯科大学)
なかでも加々美氏は、本会の参加者に「キャリアの参考にしてほしい」と自身の来歴、取り組んできたことについて紹介。その後、歯科技工士とのコミュニケーションのなかで自身が実践していることについて解説し、補綴歯科治療では「口腔内を整理していく視点をもち、ひと手間加えることでパッチワークではない一口腔単位の治療にすること」が重要だと述べた。
全講演終了後、駒形氏による総括が述べられ、盛会裏に幕を閉じた。