企業|2025年10月27日掲載
牧野泰千氏が定期管理型歯科医院のつくりかたについて講演
ヘンリーシャインジャパン株式会社、出版記念講演会を開催
さる10月26日(日)、大手町三井カンファレンス(東京都)において、牧野泰千氏(東京都開業)の出版記念講演会(ヘンリーシャインジャパン株式会社主催、加藤大慶代表取締役社長)が開催された。本講演会は、本年6月に発売された『予防最前線! 定期管理型歯科医院のつくりかた~すぐに使える55の実践ノウハウ』(クインテッセンス出版刊)の出版を記念し企画されたもので、多くの参加者があった。
まず牧野氏は自己紹介とともに、予防歯科を導入し始めたきっかけ、さらにはザ・クインテッセンス誌での連載執筆と本書出版に至った経緯について言及。その後、著書の「55の実践ノウハウ」の中から、事前アンケートで特に関心の高かったテーマを中心に3部構成にて講演が行われた。
第1部では「いまなぜ“予防歯科”?」「定期管理型歯科医院の経営や運営について」「患者を脱落させない診療システム」をテーマに展開。「メインテナンス患者が増えないのは患者が脱落しているから」と述べたうえで、予防は結果が見えにくいからこそデータ管理が重要であり、正確に蓄積したデータを分析・考察することが患者の利益になり、歯科医院にとっても大きな財産となると言及。定期管理型歯科医院では早くからシステムを構築することが効果的であるとした。
つづく第2部では、「スタッフ教育(採用からモチベーション向上の人事評価まで)」をテーマに、氏のクリニックにおける採用基準や人事評価システムを紹介。スタッフが働きやすい環境を整えることが重要と述べた。
第3部では「定期管理型歯科医院の歯科衛生士の役割」「定期管理型歯科医院に必要な設備」をテーマに、まず小児担当の歯科衛生士である樋口望美氏(スマイルケア西八王子デンタルクリニック)が登壇。歯科衛生士、受付、保育士のそれぞれの役割について紹介し、臨床現場での患者対応の実際を動画とともに具体的に紹介した。最後に、牧野氏が「患者減少のなか、定期管理型歯科医院の市場はまだまだ大きい」としたうえで、患者増加とスタッフの増加を一致させること、採用・教育・評価の一貫性のあるシステムが重要であるとまとめた。
講演後には質疑応答が行われ、参加者からの質問に対し牧野氏は1つひとつていねいに回答。定期管理型歯科医院をめざす参加者にとって、明日から実践できるヒントが満載の1日となった。