学会|2026年7月7日掲載
全国から約200名の参加者を集めて盛会となる
近未来オステオインプラント学会第18回学術大会開催
さる7月5日(日)、日本歯科大学富士見ホール(東京都千代田区)において、近未来オステオインプラント学会第18回学術大会(高橋徹次会長)が、全国から約200名の参加者を集め開催された。
午前は一般講演として、国内の各支部から5名の代表者がそれぞれ15分間で発表を行った。第1部で、関西ブロック代表の文村行宏氏(滋賀県開業)が「上顎前歯1歯欠損部のインプラント治療において硬・軟組織増生を行った1症例」、北九州ブロック代表の丸山俊正氏(福岡県)が「前歯部単独欠損におけるインプラント治療のステラテジー」、関東東北ブロック代表の丸山沙絵子氏(東京都開業)が「1歯欠損に対する矯正及びインプラント治療の併用―機能的な咬合確立を目指して―」と題し、それぞれ講演を行った。
次いで第2部で、中国四国ブロック代表の溝渕隆宏氏(高知県開業)が「高齢化社会における低侵襲インプラント治療の有用性」、北海道ブロック代表の高木浩二氏(北海道開業)が「患者の顎機能に注意して上下無歯顎にインプラント治療を行った1症例」と題し、ブロック代表講演を締めくくった。
午前最後の海外招待講演では、糸瀬正通終身名誉会長(福岡県開業)が座長を務め、Kuo,Yi Chia氏(台湾)が「Bridging Surgery and Restoration: Managing Esthetic Zone Implant Challenges」と題し、前歯部審美領域における硬・軟組織再建と補綴主導型治療について講演。乳頭再建やプロビジョナルレストレーションを活用した審美性向上の実践例を紹介した。次いで、Kim, Seong Yeal氏(韓国)が「Strategic Approaches to Surgical Intervention in peri-implantitis」と題し、インプラント周囲炎に対する外科的介入をテーマに講演。感染面のデトックスや再生療法・切除療法の適応を解説し、早期外科介入の重要性を訴えた。
午後の特別講演では、林 美穂副会長(福岡県開業)が座長を務め、松野智宣氏(日本歯科大学附属病院口腔外科教授)が「新・インプラント治療における抗菌薬の使い方」と題し、2026年版「抗微生物薬適正使用の手引き(歯科編)」を解説。健常者への通常のインプラント埋入ではSSI予防目的の抗菌薬投与は推奨されず、骨造成症例や感染リスク症例では術前単回投与が推奨されるなど、歯科におけるAMSの知識と実践について紹介した。
続いてクリニカルセッションでは、高橋会長(北海道開業)が座長を務め、村川達也氏(福岡県開業)が「Implant 3.0―デジタルドリブン時代の治療戦略―」、上川明久氏(東京都開業)が「27年経過症例から再考する長期安定のためのGBR」と題して講演を行った。いずれの発表も充実した内容であり、本大会は盛況のうちに終了した。
なお、次回の第19回学術大会は、きたる2027年7月に京都府で開催される予定である。