Web限定 2024年4月15日掲載 Dr.鈴木・スポーツデンティストの日常―スポーツ歯科よもやま話―(第4回) 後で読む 第4回 顎の固定について考えてみよう 「咬筋が活動する=歯の接触(噛みしめ)」と考えられたワケ これまで、噛みしめずに行われている顎の固定という考え方と遠隔促通という現象(ある部位の筋肉の強い収縮が離れた部位の筋肉の興奮性を高める)が「筋力発揮時の顎の動き」に密接な関係があることを話してきた。この2つの要素はスポーツ歯科の肝の部分といっていいだろう。そして、「筋力発揮時には噛みしめている」という都市伝説の存在。これは誤った解釈とはいえないが... 鈴木浩司 すずき・ひろし 日本大学松戸歯学部クラウンブリッジ補綴学講座准教授 1993年、日本大学松戸歯学部卒業。1997年、同大大学院歯学研究科歯学専攻修了。2002年同大歯学部助手。2006年、同大選任講師。2019年4月より同大准教授を務める。その他、日本睡眠歯科学会理事、日本スポーツ歯科医学会理事など要職多数。 ※掲載中の情報は紙・誌面掲載時のものです。