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2021年5月1日掲載

モテる男のための「使える靴」のトリセツ(Vol.5)

モテる男のための「使える靴」のトリセツ(Vol.5)
Vol.5:デキる男に共通する○○とは。

いい靴を履く理由。靴と人格の密接な関係
 「いい靴を履きなさい、それはあなたを素敵な場所に連れて行ってくれるから」

 ヨーロッパで古くから用いられてきた有名な言葉である。これに類する格言がたくさん存在していることを考えると、ある程度は真実なのであろうと思わざるを得ない。“Give a girl the right shoes, and she can conquer the world.”「その女の子にぴったりの靴を与えれば、世界すら征服できるわ」とは、かのマリリン・モンローの言葉である。結局、人格が靴を選ぶのか、靴が人格をつくるのか、まあ鶏と卵の話、後先の問題なのであろう。とにかく、靴と人格がたいへん密接に結びついているのは間違いない。

 靴というのは、その人がその場に臨む際の姿勢を表す。姿勢はもちろん、立場や地位といった要素とも深い関係がある。そして、その場に対する調和、ひいては敬意を表明するものである。例えば、公園でピクニックをするときにはスニーカーでも良いかもしれないが、美しい調度品とおもてなしをもって迎え入れられるレストランで食事をする際にも同じ靴で出向くのでは品位を欠くというものだ。ドクターの先生方が学会に行くときにスーツやネクタイ、フォーマルな革靴で臨むのは、発表される方や同席する方々への敬意の表明に他ならない。

 敬意の表明なので、その時履く靴の形や色は正直あまり関係ない。その靴をどういう気持ちで選び、だれの顔を思い浮かべて選んだかが大切なのである。もし靴が汚れていれば、きれいにしてからその場に臨む、またはかかとがすり減っていたら修理に出してから履く。それこそが敬意ではなかろうか。私は仕事柄、自他を問わない結婚式や葬儀に際して靴を新調する方々に頻繁に遭遇するが、その方たちのその行動だけで敬意にあふれていると感じ、毎回、尊敬の念を抱く。

質草として機能していた革靴の価値
 その昔、革靴は今よりもっと高価で大切に履かれていて、質草として機能していたそうである。スーツや時計を質屋として担保にしたのはわかるが、他人が履いた靴を?とお思いであろう。そんなものが売れるのか? しかしながら、靴は買い戻しに来る確率がより高かったのである。自分の足に合った、履き慣らした革靴は何物にも替えがたい、その人にとってはまさに宝物なのだ。

 昨今、人気のスニーカーはクッションが効いて足へのストレスがなく、瞬間的にはとても快適で履きやすいと感じる。しかし、長時間歩いたり、夏の暑い日を一日中履いて過ごしたりすると、実はあまり快適ではないことに気づく。そういった状況下では、履き慣らした革靴ほど快適に過ごせる靴はないのだ。

 人間が生きるうえでの基本姿勢は「歩く」「座る」「寝る」の3つだといわれる。だからこそ、「幸せになるためには最良の靴と椅子とベッドを見つけなさい」などという格言が生まれたのであろう。人生という長い目で見れば、一時的な高揚や喜びなどより、一生続く根源的な事柄に不便を感じないことのほうが幸せなのかもしれない。そして、小さいことかもしれないが確かな幸せを積み上げられる人間は、余裕をもって行動することができ、結果的に他人を幸せにすることができるはずだ。プライベートでも仕事においても。そう、仕事の成功は、つくった笑顔の数に比例する。そして、プライベートでも相手を笑顔にする回数が多い人ほど、モテるのは言うまでもない。

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