萬人一語

出版社の責任と存在意義を考える

2021年2月号掲載

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2021年2月号掲載

出版社の責任と存在意義を考える

 世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が進むなか、2回目の緊急事態宣言が首都圏を中心に発出されました。医療現場の最前線で患者さんの治療や看護などにご尽力されている医療従事者の皆様には敬意と感謝を表します。日本医師会の中川俊男会長が1月13日の会見でこのまま感染者の増加が続けば「医療崩壊」から「医療壊滅」になると危機感を示しました。

 予防医療には、一次・二次・三次予防の3段階があることは歯科医療従事者の皆様には周知の事実です。特に一次予防の重要性がこれほど注目されたことがあったでしょうか。予防医療はQOLを向上させるだけでなく社会全体の活性化にもつながるわけですから、一人ひとりができることを今一度考えてほしいと思います。

 コロナ禍で弊社の出版活動の制限も深刻な状況となっていますが、読者が学ぶ機会や価値ある情報を提供し続け、アップデートしていくことが出版社としての責任と存在意義だと考えています。

 昨年、本欄でもふれましたように、既存の資産に付加価値を付けた新しいコンテンツを生み出すべく熟考を重ねた結果、読者に喜ばれる情報発信の1つとして小紙をベースにしたWebメディア「新聞クイントONLINE」を1月18日にリリースしました。今後、皆様の多くのご意見・ご感想をいただければ幸いです。

 また、本年からWeb形式のオンラインセミナー「クインテッセンス出版Webinar」もスタートします。著者と読者、そして編集者をつなぐ弊社ならでは新企画にもご期待ください。