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第4回大型医療研究推進フォーラムがWEB開催

2021年4月号掲載

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学会 2021年4月号掲載

第4回大型医療研究推進フォーラムがWEB開催

(一社)日本歯科医学会連合

初のWEB開催となったフォーラム。
初のWEB開催となったフォーラム。
 2月6日(土)、(一社)日本歯科医学会連合(住友雅人理事長)による第4回大型医療研究推進フォーラム(日本歯科医学会共催)が、「未来の歯科医療を見据えた革新的な研究開発に向けて」をテーマにオンラインにて開催された。

 住友理事長による挨拶の後、山本照子氏(日本歯科医学会連合大型研究推進委員会委員長)の座長のもと、竹上嗣郎氏(日本医療研究開発機構)、谷城博幸氏(医薬品医療機器総合機構)、宮坂 強氏(サムエルプランニング株式会社)、天野敦雄氏(大阪大学大学院歯学研究科)、中島美砂子氏(RD歯科クリニック院長)、石川邦夫氏(九州大学大学院歯学研究院)、山中克之氏(株式会社ジーシー研究所)の7名による講演が行われた。

 なかでも竹上氏と谷城氏は、日本医療研究開発機構(AMED)、医薬品医療機器総合機構(PMDA)のそれぞれの立場から、医療機器の研究開発にかかる予算の獲得、審査プロセスの法改正など、開発および実用化を促進するための現状や今後の方向性について説明。宮坂氏は、医療ニーズに即した製品の開発・事業化に関して、バーチャル・カタログを作成するためのマーケティングの役割とその重要性を強調した。また、産学官連携の取り組みとして、石川氏は臨床ニーズに応えた骨組成(炭酸アパタイト)骨補填材の開発経緯、山中氏はその実用化された骨補填材「サイトランス グラニュール」が上市されるまでの道程を披露した。

 AMED、PMDA、厚労省、経産省といった関連部署の縦割り組織に、今回のような横糸づくりのきっかけをつくる日本歯科医学会連合の存在は今後も注目すべきだろう。