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医師の加賀谷氏、藤島氏を招聘し、Web開催

2022年4月号掲載

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社会 2022年4月号掲載

医師の加賀谷氏、藤島氏を招聘し、Web開催

北関東摂食嚥下リハ研究会

講演2で登壇した藤島一郎氏。
講演2で登壇した藤島一郎氏。
 2月13日(日)、第16回北関東摂食嚥下リハビリテーション研究会(代表世話人:馬場 尊氏、市村久美子氏、株式会社フードケア共催)がオンラインにて開催された。

 開会後、加賀谷 斉氏(藤田医科大学リハビリテーション医学Ⅰ講座教授)による講演1「摂食嚥下障害への対応法―代償法と訓練法―」が行われた。氏は、摂食嚥下障害への対応法として代償法と訓練法の2つを挙げて解説。代償法は、食形態の違いによる誤嚥の難易度やとろみ付加の効果、海外ではあまり知られていないリクライニング位の効果など、多くの論文や多数の動画を供覧しながらわかりやすく解説した。また訓練法は、舌圧強化訓練やShaker訓練法、バルーン訓練の即時効果、Supraglottic swallow、ADL訓練などを紹介。スクリーニング(VFやVE)検査を用いて評価したうえで対応することの大切さを強調した。

 引き続き、藤島一郎氏(浜松市リハビリテーション病院院長)による講演2「嚥下障害 up-to-date」が行われた。まず氏は時局的な話題として、新型コロナウイルス感染症にふれ、嚥下診療のコロナ禍における対応と実態調査などについて紹介した。また、摂食嚥下障害やサルコペニア、フレイルにも言及し、その中で全身のサルコペニアと嚥下のサルコペニアの違いについて強調。嚥下筋の特殊性など、多数の文献とともに最新知見を披露。さらに摂食嚥下障害を取り巻く医療現場事情や職種間連携にもふれるなど、オムニバスな内容が展開された。

 次回は、 きたる8月21日(日)に開催される予定である。