社会 2020年7月号掲載
大臼歯の全部金属冠で純チタン2種が保険適用
中央社会保険医療協議会
5月13日(水)、第458回中央社会保険医療協議会(以下、中医協)総会がWEBにて開催され、歯科関係医療機器として「純チタン2種」(ニッシン)の保険適用が認められた。区分C2(新機能・新技術)での適用となっており、大臼歯に対して歯科鋳造用チタン合金を用いて全部金属冠による歯冠修復を行った場合、準用技術料として「CAD/CAM冠」の1,200点を算定できる。CAD/CAM用の材料を用いた場合は算定できない。保険償還価格は1グラムあたり47円で、6月1日より保険収載される見込み。
本製品を販売している株式会社ニッシンの提出資料では、金属アレルギーを有する患者などの大臼歯におけるう蝕、歯髄疾患、破損(破折)、脱離、不適合、冠破壊(破折)、冠離脱、冠不適合に対する治療に用いられるとのこと。従来の金属の補綴物と同様、歯科用鋳造機を用いて溶融成型して製作する。
純チタンは金属の中で金属アレルギーを起こすリスクがもっとも低く強度が強いため、過剰な咬合力がかかる部分にも使用することができるというメリットがある。これまで金属アレルギーを有する患者の大臼歯部には、コンポジット製のCAD/CAM冠を入れることで保険適用による治療が可能であったが、咬合高径が低い、噛む力が過剰に強いといった場合に、チタン製の補綴物を使用するという選択肢が増えることになる。
チタンについては、価格の高騰をつづける金銀パラジウム合金の代替材料としても期待が寄せられており、今後の臨床における成果に注目したい。
本製品を販売している株式会社ニッシンの提出資料では、金属アレルギーを有する患者などの大臼歯におけるう蝕、歯髄疾患、破損(破折)、脱離、不適合、冠破壊(破折)、冠離脱、冠不適合に対する治療に用いられるとのこと。従来の金属の補綴物と同様、歯科用鋳造機を用いて溶融成型して製作する。
純チタンは金属の中で金属アレルギーを起こすリスクがもっとも低く強度が強いため、過剰な咬合力がかかる部分にも使用することができるというメリットがある。これまで金属アレルギーを有する患者の大臼歯部には、コンポジット製のCAD/CAM冠を入れることで保険適用による治療が可能であったが、咬合高径が低い、噛む力が過剰に強いといった場合に、チタン製の補綴物を使用するという選択肢が増えることになる。
チタンについては、価格の高騰をつづける金銀パラジウム合金の代替材料としても期待が寄せられており、今後の臨床における成果に注目したい。