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2012年3月18日

第8回日本歯科産業学会春期大会開催

「口腔から考える全身のアンチエイジング医学」をテーマに

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 さる3月18日(日)、東京医科歯科大学特別講堂において、第8回日本歯科産業学会春期大会(山中通三会長)が「口腔から考える全身のアンチエイジング医学─口腔から全身の若さを保つ─」のテーマのもと開催され、約60名が参加した。 

 講演ではまず、斎藤一郎氏(鶴見大歯学部教授・病院長)が「アンチエイジング医学の最前線」と題するテーマで「抗加齢医学の現状と現在の取り組み」について、最新情報を交えて包括的に解説した。

 その後、李 昌一氏(神歯大大学院研究科長、同大教授)が「酸化ストレス制御による口腔から全身へのアンチエイジング」をテーマに、現在話題の「酸化ストレス制御」について、その基礎研究と臨床応用の動向を示した。

 最後に、阪井丘芳氏(阪大大学院教授)は「口腔機能の老化と加齢制御」をテーマにアンチエイジングという言葉への誤解が多いとし、「健全な加齢を奨励し、病的な老後を起こさないようにすること」との認識をもつべきとした。そのうえで、口腔の老化のメカニズムを示しながら加齢制御を目指した臨床・研究の実際を詳説した。

 当日は、アンチエイジング医学で日本の先頭に立つ3名の演者が、教育的なわかりやすい講演を行い好評であった。老化を制御することで単に延命を目指すのではなく、元気に生き生きと暮らすことがいっそう求められているなか、タイムリーな話題が取上げられた大会となった。