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2012年6月16日

日本臨床歯周病学会30周年記念大会(環太平洋歯周病大会)が盛大に開催

「「天然歯を守るために」~Perio vs. Implant~」をテーマに

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 さる6月16日(土)、17日(日)の両日、京王プラザホテル(東京都)において、日本臨床歯周病学会30周年記念大会(環太平洋歯周病大会、武田朋子大会長、宮本泰和理事長)が「"天然歯を守るために"~Perio vs. Implant~」をテーマに開催され、国内外から約1,700名が参集し盛会となった。

 今年発足30周年を迎えた本学会は、記念大会となる本大会を「環太平洋歯周病大会」と銘打ち、今まで積極的に国際交流を図ってきた米国、台湾、オーストラリア、韓国、中国からも演者を招聘。相互の歯科医療へのさらなる理解を深める機会となった。

 初日の記念式典では、武田大会長、宮本理事長による挨拶、来賓挨拶の後、記念講演として「日本臨床歯周病学会の30年の軌跡と今後の展望」が行われた。その後、2日間にわたり、歯科医師セッション、歯科衛生士セッション、モーニングセッション、ポスター発表、企業展示などが行われた。

 2日目午前に行われたセッション3「審美領域を含む複雑なケースへの対応[天然歯のために]」では、台湾から招聘したDr.Paul P.Linをはじめ、木村英隆氏(福岡県開業)、小延裕之氏(東京都開業)、佐分利清信氏(愛知県開業)がそれぞれ講演。なかでも「難症例に対する歯周組織再生療法の実践」と題し登壇した木村氏は、歯間乳頭部の外科的対処法や根面被覆術について、文献や実際の症例をもとに考察を行った。 

 午後のセッション4「審美領域を含む複雑なケースへの対応[インプラントをどう生かすか]」では、米国から招聘したDr.Michael K.McGuireをはじめ、藤本浩平氏(東京都開業)、石川知弘氏(静岡県開業)がそれぞれ講演。なかでもDr.McGuireは「審美領域における予後不良歯が抱えるジレンマ~保存かインプラント埋入か」と題し、審美の成功と機能の成功には大きな違いがあるとしたうえでリスクアセスメントの重要性について述べた。3氏が登壇してのディスカッションでは、抜歯即時インプラント埋入に対して各氏から示唆に富んだ見解が示された。  

 なお、次期年次大会は、2013年6月15日(土)、16日(日)の両日、札幌コンベンションセンター(北海道)にて、菅野寿一大会長のもと「ペリオドンティストが歯をまもる ―We save teeth―」をテーマに開催予定。