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2008年6月5日

東京都歯科医師会、記者会見を開催

摂食・嚥下評価専門研修会で多職種協働を目指す

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 さる6月5日(木)、新歯科医師会館にて東京都歯科医師会(以下、東京都歯、田中秀夫会長)による記者会見が開催された。
 席上、田中執行部より会務報告が行われるなか、井上恵司担当理事より摂食・嚥下評価専門研修会の開催について報告が行われた。本研修会は、内視鏡検査を含む摂食嚥下機能評価を行い、それに基づく摂食・嚥下障害に対してチームアプローチの核となる医師・歯科医師の育成を図ることを目指すもので、東京都福祉保健局、東京都医師会、東京都歯の協力のもと開催される。
 研修内容は講義7回(うち公開講座3回)、実習3回となっているが、その特長として、東京都立心身障害者口腔保健センターに導入された7台のVE(嚥下内視鏡)による画像診断による精密検査の基本が学べる内容となっている。通常、嚥下障害の評価で行われる検査にはVF(嚥下造影)とVEがあるが、VEはベッドサイドでも実施可能あり、VFに比べると安価であるため、現在、広まりつつある検査方法である。応募資格は東京都医師会または東京都歯から推薦をうけた医師・歯科医師(計30名、参加費無料)となっているが、昨今の在宅医療での摂食・嚥下障害に対応できる医師・歯科医師の育成が急務となっていることもあり、すでに全日程とも満員となっている。
 高齢者医療が病院から在宅医療へシフトしていくなか、東京都のような取り組みが歯科医師の業務拡大として、全国各地で開催されることが期待される。