2013年1月24日掲載

「口腔がんの発見、診断、そして治療―情報の共有―」をテーマに

<font color='green'><b>第31回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会開催</b></font>

<font color='green'><b>第31回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会開催</b></font>
 さる1月24日(木)、25日(金)の両日、秋葉原コンベンションホール(東京都)において、第31回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会(柴原孝彦会長、小村 健理事長)が「口腔がんの発見、診断、そして治療―情報の共有―」をテーマに開催された。  2日間にわたり、特別講演、教育講演、シンポジウム、ワークショップ、ビデオセッション、看護師・歯科衛生士セッション、口演、ポスター発表、学術セミナーなど多数のプログラムが組まれ、盛況となった。  なかでも、2日目のシンポジウム2「早期口腔癌に対する新たな診断法の確立」では、草間幹夫氏(自治医大教授)、片倉 朗氏(東歯大教授)の座長のもと、5名の演者が講演した。演題・演者を以下に示す。 「早期口腔癌の病理組織像とその捉え方」(森 泰昌氏、国立がん研究センター) 「口腔癌組織から採取した微小検体による細胞・組織診断の有効性」(石橋浩晃氏、島根大准教授) 「光学機器を用いた各診断法の比較-特殊光観察型内視鏡システムによる早期口腔癌の観察-」(岩本 修氏、久留米大准教授) 「唾液中のバイオマーカーを用いた早期診断の可能性」(恩田健志氏、東歯大) 「口腔癌の早期診断に貢献する分子生物学研究の現在」(鵜澤一弘氏、千葉大准教授)  各演者よりさまざまな診断法が解説されたが、患者の安全を第一に、日々多くの患者の口腔内を診る開業歯科医がチェアサイドで簡便に使用できるツールの開発や、専門機関との密な連携がとれるネットワークの整備が待たれる。

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